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一条工務店に浴室乾燥機はいらない?後悔しないための全知識

一条工務店の家を検討する中で、多くの方が悩む設備の一つが浴室乾燥機ではないでしょうか。

特に、高気密・高断熱を誇る一条工務店の住宅では、標準で設置されているロスガードの性能が高いため、本当に浴室乾燥機はいらないのではないかという声も聞かれます。

しかし、梅雨の時期や花粉シーズン、共働きの家庭では、洗濯物を効率的に乾かすための設備は必須とも言えるでしょう。

この記事では、一条工務店における浴室乾燥機の標準仕様や後付けの可能性、気になる電気代、そして乾かないという噂の真相について徹底的に掘り下げます。

さらに、効果的な使い方や日々の掃除、厄介なカビ対策、そして導入におけるメリット・デメリットまで、あなたが後悔しない選択をするために必要な情報を網羅的に解説していきます。



この記事で分かる事、ポイント
  • 一条工務店の浴室乾燥機が標準かオプションか
  • 浴室乾燥機が本当にいらないか判断する基準
  • ロスガードとの具体的な性能差と最適な使い分け
  • 導入前に知るべきメリットとデメリット
  • 洗濯物が乾かない時の原因と具体的な解決策
  • 気になる電気代の目安と賢い節約方法
  • 後付けを検討する際の費用相場と注意点


一条工務店 浴室乾燥機の標準仕様と必要性



この章のポイント
  • 標準装備かオプションかの確認
  • 本当にいらない?判断するポイント
  • ロスガードとの性能比較と使い分け
  • 導入のメリット・デメリットを整理
  • 浴室乾燥機が乾かない原因と対策

標準装備かオプションかの確認

一条工務店の住宅を建てる際に、多くの方が気になるのが「浴室乾燥機は標準で付いてくるのか」という点でしょう。

結論から言うと、一条工務店の浴室乾燥機は、i-smartやi-cubeなどの主要な商品ラインナップにおいて、標準仕様ではなくオプション扱いとなっています。

標準で搭載されているのは、24時間換気システムの「ロスガード90」であり、これがお風呂の換気扇としての役割も担っているのです。

そのため、洗濯物を乾燥させる機能や、冬場に浴室内を暖める暖房機能が欲しい場合は、別途オプションとして浴室乾燥機を追加で注文する必要があります。

オプション選択の際には、いくつかのメーカーや機種から選ぶことができ、それぞれ機能や価格が異なります。

代表的なメーカーとしては、パナソニックやMAXなどが挙げられます。

これらの製品は、単に乾燥機能だけでなく、暖房、涼風、換気といった複数の機能を備えた多機能モデルが主流です。

一条工務店で家を建てる際には、営業担当者や設計士との打ち合わせの段階で、浴室乾燥機を付けるかどうかを決定することになります。

後から後付けすることも不可能ではありませんが、新築時に設置する方が配線やダクトの処理がスムーズであり、費用も抑えられる傾向にあります。

したがって、ご自身のライフスタイルや洗濯の頻度、そして予算を総合的に考慮し、最初の段階で導入を検討することが重要と言えるでしょう。

本当にいらない?判断するポイント

一条工務店の高性能なロスガードがあるため、「本当に浴室乾燥機は必要なのか」と疑問に思う方も少なくありません。

浴室乾燥機が本当にいらないかどうかを判断するためには、ご自身の生活スタイルや価値観を深く見つめ直すことが大切です。

まず考慮すべきは、洗濯物を干す場所と時間帯です。

例えば、共働きで夜に洗濯をすることが多い家庭や、日当たりの悪い立地、あるいは梅雨や降雪期が長い地域にお住まいの場合、室内干しの機会は格段に増えるでしょう。

そのような状況で、洗濯物がなかなか乾かないストレスや、生乾きの臭いに悩まされる可能性を考えると、浴室乾燥機の価値は非常に高まります。

次に、家族構成も重要な判断材料です。

育ち盛りの子供がいる家庭では、毎日大量の洗濯物が出ます。

洗濯物が乾ききらないうちに次の洗濯物が溜まっていくという状況は、大きな負担になりかねません。

一方で、家族が少ない、あるいは日中に在宅しており、天気の良い日に外干しできる環境が整っている場合は、ロスガードの換気機能だけでも十分に対応できるかもしれません。

また、アレルギー体質の方が家族にいる場合も、浴室乾燥機は有力な選択肢となります。

花粉やPM2.5などが飛散する時期に、外干しを避けて衛生的に衣類を乾燥させることができるのは、大きなメリットです。

最終的には、「洗濯の手間を少しでも減らしたいか」「天候に左右されずに洗濯をしたいか」といった、快適性への投資と捉えるかどうかで判断が分かれるところです。

ロスガードの除湿能力を過信せず、ご自身の生活における優先順位を明確にすることが、後悔のない選択につながります。

ロスガードとの性能比較と使い分け

一条工務店の家に標準装備されている24時間換気システム「ロスガード90」は、非常に高性能であり、家全体の空気をクリーンに保つだけでなく、除湿効果も期待できます。

このため、ロスガードがあれば浴室乾燥機は不要と考える方もいます。

しかし、ロスガードと浴室乾燥機では、その目的と性能に明確な違いがあるため、両者の特性を理解し、適切に使い分けることが快適な生活の鍵となります。

ロスガードの主な機能と限界

ロスガードの主な役割は、家全体の「換気」です。

外気を取り込み、室内の汚れた空気を排出しながら、熱交換によって室温の変化を最小限に抑えます。

この過程で、ある程度の除湿効果も発揮するため、室内全体の湿度管理には大きく貢献します。

しかし、ロスガードはあくまで家全体の空気をゆっくりと入れ替えるシステムであり、浴室のような狭い空間を急速に乾燥させることを目的として設計されていません。

そのため、濡れた洗濯物を大量に干した場合、乾くまでに時間がかかったり、湿気がこもってしまったりする可能性があります。

浴室乾燥機の専門性能

一方、浴室乾燥機は「乾燥」と「暖房」の専門家です。

温風を直接洗濯物に当てることで、短時間で効率的に衣類を乾かすことができます。

また、パワフルな換気機能も備えているため、入浴後の湿気を素早く排出し、カビの発生を抑制する効果も高いです。

冬場には、入浴前に浴室内を暖めておくことができるため、ヒートショック対策としても非常に有効でしょう。

賢い使い分けの提案

したがって、最適な使い分けとしては、以下のような形が考えられます。

  • 普段の生活:ロスガードを24時間稼働させ、家全体の湿度を快適に保つ。入浴後の換気も基本的にはロスガードで行う。
  • 洗濯物を乾かす時:雨の日や急いで乾かしたい時、花粉シーズンなど、積極的に浴室乾燥機の乾燥機能を利用する。
  • 冬場の入浴時:入浴前に浴室乾燥機の暖房機能を使い、快適で安全なバスタイムを実現する。

このように、ロスガードをベースとしながら、必要な場面で浴室乾燥機をピンポイントで活用することで、それぞれのメリットを最大限に引き出し、より快適で効率的な暮らしが実現できるのです。

導入のメリット・デメリットを整理

一条工務店で浴室乾燥機を導入するかどうかを決める前に、そのメリットとデメリットを客観的に比較検討しておくことが非常に重要です。

感情やイメージだけで判断するのではなく、具体的な利点と欠点を把握することで、ご自身の家庭にとって最適な選択ができます。

浴室乾燥機導入の主なメリット

まず、最大のメリットは、天候に左右されずにいつでも洗濯物を乾かせる点です。

梅雨、台風、雪の日はもちろん、共働きで夜間にしか洗濯ができない家庭にとっても、確実に衣類を乾燥させられる環境は大きな安心感につながります。

また、花粉やPM2.5、黄砂といった外気の汚染物質が衣類に付着するのを防げるため、アレルギーを持つ方や小さなお子さんがいる家庭にとっては衛生的です。

さらに、冬場のヒートショック対策として、入浴前に浴室を暖められる暖房機能も、特に高齢のご家族がいる場合には見逃せない利点と言えるでしょう。

洗濯物を外に干さないことで、防犯上のメリットや、家の外観をスッキリと保てるという側面もあります。

浴室乾燥機導入の主なデメリット

一方で、デメリットとして最初に挙げられるのが、導入にかかる初期費用(オプション費用)です。

機種にもよりますが、数万円から十数万円の追加コストが発生します。

そして、最も懸念されるのが運用コスト、つまり電気代です。

乾燥機能を頻繁に使用すれば、当然ながら電気代は上昇します。

また、定期的なフィルターの掃除など、メンテナンスの手間がかかる点もデメリットと言えます。

掃除を怠ると乾燥効率が低下したり、カビや臭いの原因になったりすることもあります。

一条工務店の家は気密性が高いため、ロスガードだけでも比較的洗濯物が乾きやすい環境ではあります。

そのため、ライフスタイルによっては「せっかく付けたのにあまり使わなかった」ということになりかねない点も、一つのリスクとして考慮しておく必要があるでしょう。

これらのメリットとデメリットを天秤にかけ、ご家庭の状況や優先順位と照らし合わせることが、後悔のない選択への第一歩となります。

浴室乾燥機が乾かない原因と対策

せっかくオプションで導入した一条工務店の浴室乾燥機が「思ったように洗濯物が乾かない」と感じる場合、いくつかの原因が考えられます。

その原因を正しく理解し、適切な対策を講じることで、乾燥効率を大幅に改善することが可能です。

原因1:フィルターの目詰まり

最も一般的で、かつ見落としがちな原因がフィルターの汚れです。

浴室乾燥機は、浴室内の空気を取り込んで温風に変える過程で、ホコリや髪の毛などをフィルターでキャッチします。

このフィルターが目詰まりを起こすと、空気の循環が滞り、温風の量が減少して乾燥効率が著しく低下します。

対策:取扱説明書に従い、定期的にフィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いをしてください。

メーカーは2週間から1ヶ月に1回程度の掃除を推奨していることが多いです。

原因2:洗濯物の干し方

洗濯物の干し方も、乾燥時間に大きく影響します。

洗濯物同士の間隔が狭すぎたり、厚手のものと薄手のものを無秩序に干したりすると、温風の通り道が塞がれてしまい、乾きムラが発生します。

対策:洗濯物同士のこぶし一つ分以上の間隔を空けるように心がけましょう。

また、温風が当たる中央部分に乾きにくい厚手の衣類(ジーンズ、トレーナーなど)を、両端に薄手のものを干すなど、配置を工夫することが効果的です。

アーチ状に干す「アーチ干し」も、空気の通り道ができて効率的です。

原因3:浴室の湿度と換気

入浴直後など、浴室内の湿度が高い状態で乾燥運転を開始すると、その湿気を飛ばすために余計な時間とエネルギーが必要になります。

また、浴室のドアが少し開いていたり、換気口が塞がれていたりすると、湿った空気が排出されにくくなり、乾燥効率が落ちてしまいます。

対策:乾燥運転を始める前に、まず換気モードで浴室内の湿気をある程度排出しておくことをお勧めします。

もし浴槽にお湯が残っている場合は、必ずフタを閉めてください。

そして、乾燥中は浴室のドアを完全に閉め、脱衣所などからの湿気の流入を防ぎましょう。

これらの基本的なポイントを見直すだけで、乾燥性能は大きく変わるはずです。


一条工務店 浴室乾燥機の上手な使い方と維持管理



この章のポイント
  • 気になる電気代の目安と節約術
  • 効果的な洗濯物の乾かし方と使い方
  • フィルター掃除と簡単なお手入れ方法
  • 頑固なカビ対策と予防法
  • 後付けする場合の費用と注意点
  • 総まとめ:一条工務店 浴室乾燥機を賢く選ぶ

気になる電気代の目安と節約術

一条工務店で浴室乾燥機の導入を検討する際に、最も大きな懸念点となるのがランニングコスト、特に電気代ではないでしょうか。

快適な機能であることは間違いありませんが、家計への負担はできるだけ抑えたいものです。

ここでは、電気代の目安と、日々の使い方で実践できる節約術について詳しく解説します。

浴室乾燥機の電気代の目安

浴室乾燥機の電気代は、機種の消費電力、運転モード、使用時間、そして契約している電力会社の料金プランによって変動します。

一般的な温風ヒーター式の浴室乾燥機の場合、乾燥モードの消費電力は約1250W程度です。

これを基に計算すると、1時間あたりの電気代の目安は以下のようになります(電力料金単価を31円/kWhで計算)。

1.25kW × 1時間 × 31円/kWh = 約38.75円

もし、1回の乾燥に3時間かかるとすれば、約116円。これを毎日使うと、1ヶ月(30日)で約3,480円の電気代がかかる計算になります。

冬場に暖房機能(消費電力は乾燥時と同程度)を毎日1時間使うと、さらに月1,160円程度が加算されることになります。

今日からできる電気代節約術

この電気代を少しでも抑えるためには、日々の使い方が重要になります。

  1. 洗濯物の脱水をしっかり行う:洗濯物に含まれる水分量が少ないほど、乾燥時間は短くなります。脱水時間を少し長めに設定するだけで、大きな節約効果が期待できます。
  2. 干し方を工夫する:前述の通り、洗濯物同士の間隔を空け、温風の通り道を作ることが乾燥効率を上げる鍵です。
  3. 換気機能を併用する:乾燥運転の前に換気モードで浴室内の湿気を追い出しておくと、乾燥の立ち上がりが早くなります。
  4. フィルターをこまめに掃除するフィルターの目詰まりは乾燥効率を著しく低下させ、無駄な電気代の原因となります。定期的な掃除を習慣づけましょう。
  5. 電力プランを見直す:もし夜間の電気代が安くなるプランを契約している場合は、タイマー機能を活用して夜間に浴室乾燥機を運転させるのが賢い方法です。

これらの小さな工夫を積み重ねることで、年間の電気代に大きな差が生まれます。

便利さとコストのバランスを取りながら、上手に浴室乾燥機を活用していきましょう。

効果的な洗濯物の乾かし方と使い方

一条工務店の浴室乾燥機を最大限に活用し、洗濯物を効率よく乾かすためには、いくつかのコツがあります。

ただ漠然と使うのではなく、少しの工夫で乾燥時間を短縮し、電気代の節約や衣類のダメージ軽減にもつなげることができます。

準備段階でのポイント

まず、洗濯物を干す前の準備が重要です。

洗濯が終わったら、できるだけ早く洗濯機から取り出しましょう。

濡れたまま放置すると、シワや臭いの原因になるだけでなく、乾きにくくなります。

干す前には、厚手の衣類や乾きにくいポケット部分、フードの内側などを裏返しておくと、温風が当たりやすくなり効果的です。

また、タオル類は一度バサバサと大きく振って、パイルを立たせてから干すと、空気の通りが良くなり、ふんわりと仕上がります。

配置の黄金ルール「アーチ干し」

浴室乾燥機で洗濯物を乾かす際の最も効果的な配置は、「アーチ干し」です。

これは、物干し竿の両端に丈の長い衣類を、中央に行くに従って丈の短い衣類を干す方法です。

こうすることで、洗濯物の下にアーチ状の空間が生まれ、温風が効率的に循環し、全体の乾燥を促進します。

具体的には、以下のように配置します。

  • 両端:バスタオル、ズボン、ワンピースなど長くて乾きにくいもの
  • 中間:Tシャツ、ブラウスなど
  • 中央:靴下、下着、ハンカチなど短くて乾きやすいもの

洗濯物同士の間隔は、最低でもこぶし一つ分は空けるようにしてください。

詰め込みすぎは、乾きムラや生乾きの原因となるため、絶対に避けましょう。

扇風機やサーキュレーターの併用

さらに乾燥効率を上げたい場合は、扇風機やサーキュレーターを併用するのが非常におすすめです。

浴室の床に置き、洗濯物全体に風が当たるように首振り運転させます。

これにより、浴室乾燥機からの温風がさらに拡散され、空気の循環が活発になり、乾燥時間を1~2割程度短縮できることもあります。

電気代を比較しても、扇風機の消費電力は浴室乾燥機に比べてはるかに小さいため、トータルで見て経済的です。

これらの使い方をマスターすれば、一条工務店の浴室乾燥機はあなたの家事の強力な味方となるでしょう。

フィルター掃除と簡単なお手入れ方法

一条工務店に設置した浴室乾燥機を、長く快適に、そして効率的に使い続けるためには、定期的なお手入れが欠かせません。

特にフィルターの掃除は、乾燥性能の維持と電気代の節約に直結する最も重要なメンテナンスです。

お手入れと聞くと面倒に感じるかもしれませんが、手順は非常に簡単なので、ぜひ習慣にしてください。

フィルター掃除の頻度と手順

掃除の頻度は、使用状況にもよりますが、メーカーは2週間から1ヶ月に1回を推奨しています。

特に洗濯物の乾燥機能を頻繁に使う家庭では、衣類の繊維などが詰まりやすいため、こまめなチェックが必要です。

  1. 電源をオフにする:安全のため、必ず浴室乾燥機の運転を停止してください。
  2. カバー(グリル)を外す:本体の吸い込み口にあるカバーを外します。手で簡単に外せるタイプがほとんどです。
  3. フィルターを取り出す:カバーの内側、または本体内部にフィルターがセットされています。ツマミを持って引き出すなど、取扱説明書に従って取り外してください。
  4. ホコリを取り除く:フィルターに付着したホコリを、掃除機のブラシ付きノズルで優しく吸い取ります。汚れがひどい場合は、ぬるま湯で軽く洗い流し、完全に乾かしてから元に戻してください。洗剤の使用はフィルターを傷める可能性があるので避けましょう。
  5. 元に戻す:フィルターとカバーを元の位置に確実に取り付ければ完了です。

この一連の作業は、慣れれば5分もかかりません。

カレンダーに印をつけたり、スマートフォンのリマインダー機能を活用したりして、忘れずに行うようにしましょう。

本体と吹き出し口の掃除

フィルターだけでなく、本体の表面や温風の吹き出し口も、ホコリが溜まりやすい場所です。

月に1回程度、フィルター掃除のついでに、固く絞った柔らかい布で拭き掃除をすると良いでしょう。

吹き出し口のルーバー(羽根)の隙間などは、綿棒を使うと細かい部分の汚れもきれいにできます。

ここでも、洗剤や化学雑巾は変色や故障の原因になる可能性があるため、水拭きを基本としてください。

簡単なお手入れを続けるだけで、浴室乾燥機はいつでも最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

頑固なカビ対策と予防法

浴室は家の中で最もカビが発生しやすい場所であり、浴室乾燥機も例外ではありません。

内部に湿気とホコリが溜まると、カビの温床となってしまうことがあります。

カビが発生すると、不快な臭いがするだけでなく、アレルギーの原因になる可能性もあるため、徹底した対策と予防が重要です。

カビ発生のサインと原因

浴室乾燥機から出てくる風がカビ臭い、酸っぱいような臭いがすると感じたら、それは内部でカビが繁殖しているサインかもしれません。

主な原因は、フィルターや本体内部に溜まったホコリと、入浴後の湿気が組み合わさることです。

ホコリがカビの栄養源となり、湿気が繁殖に適した環境を提供してしまうのです。

日々の習慣でカビを予防する

頑固なカビを発生させないためには、日々の予防が最も効果的です。

  • 入浴後は換気モードを徹底:入浴後には、最低でも2~3時間、換気モードを運転させましょう。浴室全体の湿気を素早く排出することが、カビ予防の基本です。
  • 「乾燥」より「換気」:毎日「乾燥」モードを使う必要はありません。洗濯物を干さない日は、「換気」モードで十分です。
  • フィルター掃除の徹底:前述の通り、カビの栄養源となるホコリを溜めないために、フィルターの定期的な掃除は必須です。
  • 最後のひと手間「送風運転」:洗濯物の乾燥運転が終わった後、すぐに電源を切るのではなく、追加で30分から1時間ほど「送風」または「換気」モードで運転させましょう。これにより、機器内部に残った湿気を追い出し、カビの繁殖を抑制できます。

もしカビが発生してしまったら

もし、フィルターなどを掃除しても臭いが取れない場合は、手の届かない本体内部でカビが繁殖している可能性があります。

この場合、無理に自分で分解しようとすると、故障や感電の危険があります。

専門のハウスクリーニング業者に依頼し、内部の高圧洗浄などをしてもらうのが最も安全で確実な方法です。

費用はかかりますが、数年に一度のメンテナンスとして検討する価値はあるでしょう。

日々の正しい使い方と定期的なお手入れで、カビの悩みとは無縁の快適なバスルームを維持しましょう。

後付けする場合の費用と注意点

一条工務店で家を建てた後、「やっぱり浴室乾燥機を付けておけばよかった」と後悔するケースも考えられます。

結論として、浴室乾燥機の後付けは可能ですが、新築時に設置するのと比較していくつかの注意点と、割高になる可能性のある費用について理解しておく必要があります。

後付けにかかる費用の内訳

浴室乾燥機を後付けする場合の費用は、大きく分けて「本体価格」と「工事費」で構成されます。

本体価格:

選ぶ機種の機能によって価格は大きく異なります。乾燥機能のみのシンプルなものであれば5万円前後から、暖房や涼風、ミスト機能などが付いた高機能モデルになると10万円以上、中には20万円を超えるものもあります。

工事費:

工事費は、現在の浴室の状況によって大きく変動します。主な工事内容は以下の通りです。

  • 既存換気扇の撤去・開口部拡張:現在付いている換気扇を取り外し、新しい本体が入るように天井の開口部を広げる作業です。
  • 本体設置・ダクト接続:新しい本体を天井に固定し、排気用のダクトを接続します。
  • 電気配線工事:浴室乾燥機は消費電力が大きいため、多くの場合、専用の電気回路を分電盤から引く必要があります。この工事は電気工事士の資格が必要であり、費用もかさむ要因の一つです。

これらの工事費を合わせると、簡単な工事で済む場合でも5万円程度、電気工事が必要な場合は10万円以上かかることも珍しくありません。

結果として、本体価格と工事費を合わせた総額は、安くても10万円、高機能モデルや複雑な工事になると20万~30万円程度になる可能性も考慮しておくべきです。

後付けする際の注意点

後付けを検討する際には、まず一条工務店のアフターサポートや、リフォームを専門とする業者に相談することをお勧めします。

特に、天井裏のスペースや配線の状況によっては、設置できる機種が限られたり、そもそも設置が困難だったりするケースもあります。

また、見積もりは複数の業者から取るようにしましょう。

業者によって工事費に差があるため、相見積もりを取ることで、適正な価格で工事を依頼することができます。

新築時にオプションで付ける場合は、これらの工事が建築工程に組み込まれるため、後付けよりもはるかに安価で済むのが一般的です。

可能であれば、建築計画の段階でじっくりと必要性を検討し、判断することが最も賢明な選択と言えるでしょう。

総まとめ:一条工務店 浴室乾燥機を賢く選ぶ

ここまで、一条工務店における浴室乾燥機の様々な側面について詳しく解説してきました。

標準仕様ではなくオプションであること、そして高性能なロスガードとの関係性から、その必要性に悩む方が多いのが実情です。

最終的に後悔しない選択をするためには、ご自身のライフスタイルや価値観を客観的に見つめ直すことが何よりも重要です。

天候を気にせず洗濯をしたい、衛生面を重視したい、冬場の入浴を快適にしたいというニーズが強いのであれば、浴室乾燥機は初期費用や電気代を払ってでも導入する価値のある設備と言えるでしょう。

一方で、日中の外干しが基本で、コストを重視するという考え方であれば、ロスガードの性能を信じて「付けない」という選択も十分に合理的です。

もし導入を決めた場合は、今回ご紹介した効果的な使い方や節約術、そして定期的なお手入れを実践することで、そのメリットを最大限に享受することができます。

特に、フィルター掃除は乾燥効率を維持し、カビを防ぐための基本中の基本です。

また、後付けは可能であるものの、費用や手間がかかることを念頭に置き、できる限り新築の計画段階で結論を出すことをお勧めします。

本記事で得た知識をもとに、ご家族にとって最適な答えを見つけ出し、一条工務店での快適な暮らしを実現してください。



この記事のまとめ
  • 一条工務店の浴室乾燥機は標準ではなくオプション設備
  • 必要性は洗濯の頻度やライフスタイルによって大きく変わる
  • 標準のロスガードは換気システムであり急速乾燥は目的外
  • 天候や時間を問わず洗濯物を乾かせるのが最大のメリット
  • 花粉やPM2.5対策として外干しを避けたい家庭に有効
  • 冬場のヒートショック対策として暖房機能が役立つ
  • デメリットは導入時の初期費用と使用時の電気代
  • 電気代の目安は1回3時間の使用で約116円
  • 洗濯物が乾かない主な原因はフィルターの目詰まり
  • 「アーチ干し」で温風の通り道を作ると乾燥効率が向上
  • フィルター掃除は最低でも月1回行うのが理想
  • カビ対策には使用後の換気や送風運転が効果的
  • 後付けは可能だが新築時より費用が割高になる傾向
  • 後付けの総費用は本体と工事費で10万円から30万円が目安
  • 最終的な判断は自身の優先順位を明確にすることが重要


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