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この記事で分かる事、ポイント
- 標準仕様であるダイケン製和紙畳の特徴とメリット
- 人気の灰桜色や若草色などカラーバリエーションの選び方
- オプションで採用できる半畳タタミの魅力と費用感
- 全館床暖房に対応するための薄型設計とその理由
- カビやダニが発生しにくい素材の衛生面での利点
- 長く快適に使うためのメンテナンス方法と掃除のコツ
- 小上がり和室の活用法や後悔しないためのポイント
これからマイホームを検討されている方や、間取りの打ち合わせ中の方にとって、和室をどのように設えるかは大きな悩みの一つではないでしょうか。特に、高気密高断熱住宅で知られる一条工務店で家を建てる場合、一条工務店の畳がどのような仕様になっているのか、気になっている方も多いはずです。
一般的なイグサの畳とは異なり、一条工務店では機能性に優れた特殊な畳が採用されています。毎日の暮らしの中で肌に触れる場所だからこそ、デザイン性だけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさもしっかりと理解しておく必要があります。また、i-smartやグランセゾンといった商品タイプによって選べる色や仕様が変わるため、事前に情報を整理しておくことが大切です。
私自身も家づくりの過程で、和室の畳をどのような色にするか、あるいは半畳タタミのオプションを採用するかどうかで大いに悩みました。カタログを見ているだけでは分からない実際の使い心地や、経年変化についての情報は、住み始めてからの満足度を大きく左右します。特に全館床暖房という特殊な環境下で使われるため、熱伝導率や素材の特性を知っておくことは非常に重要です。
この記事では、一条工務店の畳について、標準仕様の詳細から人気の色の選び方、さらには日々の掃除やメンテナンス方法まで、徹底的に解説していきます。これから家づくりを進める皆様が、理想の和室空間を実現できるよう、具体的な情報を盛り込んでお伝えします。
一条工務店の畳の特徴と快適な生活
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この章のポイント
- 標準仕様はダイケン製の和紙畳
- 人気の色である灰桜色や若草色
- オプションで選べる半畳タタミ
- 全館床暖房に対応した薄型設計
- カビやダニに強い素材のメリット
家づくりにおいて和室は、くつろぎの空間や客間、あるいは子供の遊び場として、多目的に使える重要な場所です。一条工務店で提供される畳は、従来の日本家屋で見られるようなイグサを使った畳とは一線を画す、現代の住宅事情に合わせた高機能な製品となっています。ここではまず、その基本的な特徴や魅力について深く掘り下げていきましょう。
標準仕様はダイケン製の和紙畳

一条工務店で採用されている畳の最大の特徴は、天然のイグサではなく、和紙を原料とした畳表が標準仕様となっている点です。これは建材メーカーであるDAIKEN(大建工業)が製造している「健やかおもて」という製品で、機械ですいた和紙をこより状にし、樹脂コーティングを施して織り上げたものです。
一般的なイグサの畳は、新しい時の香りが素晴らしい一方で、日焼けによる変色や、擦り切れによる毛羽立ちが発生しやすいという弱点があります。しかし、和紙で作られた畳は、紫外線による変色がほとんどなく、長期間にわたって青々とした美しい色を保つことができます。実際に何年も住んでいるオーナーの家を見ても、新品同様の色合いを維持しているケースが多く見られます。
耐久性の面でも非常に優れています。樹脂コーティングされた和紙は、イグサに比べて約3倍の耐久性があると言われています。小さなお子様がおもちゃで遊んだり、あるいは爪の鋭いペットが走り回ったりしても、ささくれができにくく、ボロボロになりにくいのです。これは子育て世代にとって非常に大きな安心材料となるでしょう。
長く美しい状態を保てる和紙畳は、メンテナンスの手間を減らし、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。
また、イグサ特有の香りがしないという点も特徴の一つです。畳の香りに癒やされたいという方には少々物足りないかもしれませんが、匂いに敏感な方や、リビングと続き間になっていて食事の匂いと混ざるのを避けたい方にとっては、むしろメリットとなります。無臭であるため、どのようなインテリアにも馴染みやすく、現代的なモダンな空間を作りやすいという利点もあります。
標準仕様でこの高機能な畳が採用されていることは、一条工務店の大きな強みと言えます。追加費用をかけずに、デザイン性と耐久性を兼ね備えた和室を手に入れられるのは、施主にとって嬉しいポイントです。まずはこの和紙畳の特性を理解し、その上で色や配置を検討していくと良いでしょう。
人気の色である灰桜色や若草色
畳の色選びは、和室の雰囲気を決定づける最も重要な要素です。一条工務店の畳にはいくつかのカラーバリエーションが用意されており、家のスタイルや好みに合わせて選ぶことができます。特に人気が高いのが、i-smartなどで採用される半畳タタミ(琉球風畳)で選べる「灰桜色(はいざくらいろ)」と「若草色(わかくさいろ)」です。
まず「若草色」ですが、これは最も一般的な畳の色に近い、鮮やかな緑色です。和室らしさを大切にしたい方や、部屋全体を明るくフレッシュな印象にしたい方に選ばれています。和紙畳ならではの発色の良さがあり、古臭さを感じさせないモダンな緑色と言えるでしょう。リビングの隣に和室を配置する場合、フローリングの木目とも自然に調和し、視覚的なアクセントになります。
一方で、近年絶大な人気を誇るのが「灰桜色」です。これはグレーとベージュの中間のような、非常に上品でニュアンスのある色合いです。和室を単なる「和」の空間としてではなく、リビングの一部として一体感を持たせたい場合に最適です。特にホワイトやライトウォールナットといった明るいフローリングとの相性が抜群で、洗練された北欧モダンなインテリアにも違和感なく溶け込みます。
その他にも、「銀鼠色(ぎんねずいろ)」というクールなグレーや、「黄金色(こがねいろ)」という明るいイエロー系の色も存在します。銀鼠色はシックで都会的な雰囲気を演出できるため、寝室や書斎など、落ち着いた空間作りをしたい方におすすめです。黄金色は温かみがあり、部屋全体を柔らかい光で包み込むような効果があります。
部屋の用途や隣接するフローリングの色に合わせて畳の色を選ぶことで、空間全体の統一感が生まれます。
色選びの際に注意したいのは、光の当たり方によって色の見え方が変わるという点です。和紙畳は織り目があるため、見る角度や照明の種類(昼白色か電球色か)によって、濃く見えたり薄く見えたりします。可能であれば、住宅展示場や完成見学会で実物を確認し、自然光の下でどのように見えるかをチェックすることをお勧めします。また、SNSなどで実際の施工例を検索し、家具と合わせた時の雰囲気をイメージするのも良い方法です。
さらに、一条工務店の標準仕様である「一畳タタミ(ヘリあり)」の場合、選べる色は基本的に「ワカクサ(緑)」や「コガネ(黄)」に限定されることが多く、ヘリの色のみを選択する形になります。半畳タタミを採用する場合のみ、多彩なカラーバリエーションから選べるというルールがあるため、色にこだわりたい方はオプションの採用も検討する必要があります。自分たちの理想とするインテリアスタイルにはどの色が合うのか、じっくりとシミュレーションしてみてください。
オプションで選べる半畳タタミ

一条工務店で家を建てる多くの人が検討するのが、「半畳タタミ」への変更オプションです。通常の一畳サイズの畳には縁(ヘリ)が付いていますが、半畳タタミはいわゆる「琉球畳」のような縁なしのデザインで、正方形の形状をしています。この半畳タタミを採用することで、和室の雰囲気は劇的に変化します。
半畳タタミの最大の魅力は、そのスタイリッシュな見た目です。縁がないため視覚的な遮りがなく、床面がフラットに広がって見え、部屋を広く感じさせる効果があります。また、畳の目を互い違いになるように敷く「市松敷き」にすることで、光の反射によって2色の畳を使っているかのような美しい濃淡の模様が浮かび上がります。これが和モダンな空間を演出し、おしゃれな家づくりを目指す施主から高い支持を得ています。
i-smartなどのシリーズでは、この半畳タタミがオプション扱いとなるケースが多いですが、キャンペーンや仕様変更によって標準で選べる時期やプランもあります。例えば「i-smart」では、和室を一箇所設ける場合に限り、半畳タタミの採用がお得になる設定がされていることもありました。しかし、基本的にはオプション費用が発生すると考えておいた方が無難です。
半畳タタミはデザイン性が高いだけでなく、部屋を広く見せる視覚効果もあり、モダンな住宅との相性が抜群です。
費用の目安としては、一畳タタミから半畳タタミへ変更する場合、1畳あたり数千円から1万円程度の差額が発生することが一般的です。例えば4.5畳の和室であれば、畳の枚数は9枚(半畳×9)となり、数万円の追加コストがかかる計算になります。これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、和室がリビングに隣接していて常に見える場所にあるなら、インテリアの一部として投資する価値は十分にあります。
また、半畳タタミにする場合、先ほど紹介した「灰桜色」や「銀鼠色」といった豊富なカラーバリエーションから選べるようになるのも大きなメリットです。ただし、半畳タタミは縁がない分、角の部分(コーナー)が傷みやすいという弱点も指摘されています。しかし、ダイケン製の和紙畳であれば素材自体が強いため、天然イグサの琉球畳に比べれば格段に耐久性は高いと言えます。
注意点として、半畳タタミを採用すると、将来的な張り替えコストが一畳タタミよりも割高になる可能性があります。枚数が倍になるため、その分作業工賃や材料費が増えるからです。導入時のイニシャルコストだけでなく、将来のメンテナンスコストも含めて検討することが大切です。それでもなお、その洗練されたデザインは多くの人を魅了してやみません。
全館床暖房に対応した薄型設計
一条工務店の最大の特徴といえば「全館床暖房」ですが、畳も当然この床暖房に対応した仕様になっています。実は、一条工務店で使われている畳は、一般的な畳とは厚みが全く異なります。通常の畳が50mm〜60mm程度の厚みがあるのに対し、一条工務店の畳は約12mm〜15mm程度と、非常に薄い設計になっているのです。
なぜこれほど薄いのかというと、床暖房の熱を効率よく表面に伝えるためです。畳が分厚すぎると断熱材のような役割を果たしてしまい、床下のパイプから発せられる熱が部屋に届きにくくなってしまいます。薄型の畳を採用することで、熱伝導率を高め、和室にいても足元からポカポカとした暖かさを感じることができるようになっています。
この薄型設計は、構造上の理由もあります。一条工務店の床暖房パネルは床一面に敷設されており、その上にフローリングや畳が施工されます。家全体の床レベル(高さ)をバリアフリーにするため、フローリングの厚みに合わせて畳の厚みも調整されているのです。これにより、リビングから和室への移動も段差がなく、お掃除ロボットなどもスムーズに行き来できます。
しかし、この薄さは「座り心地」や「寝心地」に影響を与えることがあります。従来の分厚い藁床(わらどこ)の畳に慣れている方からすると、一条工務店の畳は「硬い」と感じられることが多いようです。クッション性が少ないため、直接布団を敷いて寝ると背中が痛くなるという声も聞かれます。これについては、厚手の敷布団やマットレスを使用することで解消できます。
全館床暖房の快適さを最大限に活かすため、熱伝導率を考慮した特殊な薄型畳が採用されています。
また、床暖房を使用する冬場は、畳が乾燥しやすい環境になりますが、和紙畳は乾燥による収縮や割れにも強い素材です。天然イグサの場合、過度な乾燥で表面がパリパリになったり、ささくれ立ったりすることがありますが、樹脂コーティングされた和紙畳ならその心配も軽減されます。熱による変色や変形にも耐えうるスペックを持っているため、床暖房との相性は非常に良いと言えます。
冬の和室は寒いというイメージを覆し、寝転がっても背中が温かいというのは、一条工務店ならではの贅沢な体験です。こたつを置かなくても快適に過ごせるため、部屋を広く使えるというメリットもあります。この薄型畳は、快適な温熱環境を実現するための重要なパーツの一つなのです。
カビやダニに強い素材のメリット

畳の部屋を持つ上で、多くの方が懸念するのがカビやダニの発生です。高温多湿な日本の気候において、植物由来のイグサ畳は吸湿性がある反面、条件が悪ければカビの温床になりやすく、そこを住処とするダニが繁殖するリスクがありました。しかし、一条工務店の和紙畳は、こうした衛生面での悩みを劇的に解消してくれます。
和紙畳の素材である「健やかおもて」は、カビの栄養分となる成分がほとんど含まれていません。そのため、湿度が高い時期や結露が発生しやすい環境であっても、カビが発生するリスクが極めて低いのです。公的な試験機関のデータでも、イグサ畳に比べてカビ抵抗性が著しく高いことが証明されています。カビが生えなければ、それをエサとするダニの発生も抑えられるため、ダブルの効果で清潔な環境を維持できます。
これは、アレルギー体質の方や、喘息をお持ちのお子様がいる家庭にとって非常に大きなメリットです。畳の上でハイハイをしたり、お昼寝をしたりする赤ちゃんにとっても、化学薬品による防虫処理に頼ることなく、素材そのものの特性でダニを寄せ付けないというのは安心につながります。
カビやダニの発生を抑制する素材特性により、アレルギー対策や小さなお子様のいる家庭でも安心して使用できます。
さらに、和紙畳は吸湿性が低いため、万が一飲み物をこぼしてしまっても、すぐに拭き取れば内部に浸透しにくいという特徴があります。ジュースや醤油などをこぼした際、イグサ畳だと染み込んでシミになりやすいですが、樹脂コーティングされた和紙畳なら表面で液体を弾いてくれる時間が長いため、汚れが定着しにくいのです。この撥水性の高さも、カビや雑菌の繁殖を防ぐ一助となっています。
日々の換気はもちろん大切ですが、素材自体が持つ「清潔を保つ力」は、忙しい現代人にとって大きな助けとなります。除湿機をフル稼働させたり、頻繁に畳干しをしたりといった重労働から解放されるのも、一条工務店の畳を選ぶ大きな理由の一つと言えるでしょう。清潔で快適な和室空間は、家族の健康を守る上でも重要な要素となります。
一条工務店の畳で後悔しないための注意点
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この章のポイント
- 費用を抑えるためのメンテナンス
- 汚れに強く掃除が楽な和紙素材
- 経年劣化した際の交換のタイミング
- 硬いと感じる場合の対策と評判
- 小上がりの和室を採用するメリット
- 一条工務店の畳で実現する理想の住まい
ここまで一条工務店の畳のメリットを中心に見てきましたが、実際に生活を始めると「思っていたのと違う」「もっとこうすればよかった」という後悔ポイントが出てくることもあります。畳は消耗品であり、長く住み続ける上では必ずメンテナンスや交換の時期が訪れます。また、ライフスタイルの変化によって和室の使い方も変わってくるでしょう。ここでは、入居後に後悔しないために知っておくべき注意点や対策について、具体的にお話しします。
費用を抑えるためのメンテナンス

高耐久な和紙畳といえども、メンテナンスフリーではありません。長く使い続けるためには、日頃の適切なお手入れが必要です。メンテナンスを怠ると、交換サイクルが早まり、結果としてリフォーム費用がかさんでしまうことになります。まずは、日常的にできる費用をかけないメンテナンス方法を実践しましょう。
基本となるのは、日々の掃除機がけです。畳の目に沿ってゆっくりと掃除機をかけることで、隙間に入り込んだホコリやゴミを取り除きます。このとき、強く擦りすぎないように注意してください。和紙畳は丈夫ですが、過度な摩擦は表面の樹脂コーティングを傷める原因になります。ロボット掃除機を使用する場合は、畳モードなどに設定するか、ブラシの回転によるダメージに配慮する必要があります。
また、重い家具を置く際は注意が必要です。一条工務店の畳は芯材が薄いため、ピアノや本棚などの重量物を長期間置くと、凹みが戻らなくなることがあります。脚のある家具を置く場合は、専用の敷板や保護マットを敷いて荷重を分散させるようにしましょう。これにより、畳の変形を防ぎ、寿命を延ばすことができます。
日々の丁寧な掃除と家具の配置への配慮が、畳の寿命を延ばし、将来的な交換費用を抑える鍵となります。
もし表面が汚れてしまった場合は、固く絞った雑巾で水拭きをします。和紙畳は水に強いとはいえ、長時間濡れたままにしておくのは厳禁です。水拭きの後は必ず乾拭きをして、水分を残さないようにしましょう。洗剤を使う場合は、中性洗剤を薄めたものを使い、最後に成分が残らないようにしっかりと拭き取ることが大切です。漂白剤やカビ取り剤は変色の原因となるため、絶対に使用してはいけません。
定期的に「畳のローテーション」を行うのも効果的です。部屋の入り口付近や、よく座る場所の畳は傷みやすいものです。数年に一度、畳の位置を入れ替えることで、摩耗の偏りを防ぎ、全体を均一な状態に保つことができます。ただし、半畳タタミや変形した部屋の場合、場所が決まっていて入れ替えができないこともあるため、事前に確認しておきましょう。
こうした日々の小さな積み重ねが、十数年後の張り替え費用の節約につながります。一条工務店の家は長く住むことを前提としているため、畳とも長い付き合いになります。愛着を持って手入れをすることで、いつまでも気持ちの良い空間を維持できるはずです。
汚れに強く掃除が楽な和紙素材
先ほども触れましたが、和紙畳の最大のメリットの一つは掃除のしやすさです。特に小さなお子様がいる家庭では、食べこぼしや飲みこぼしは日常茶飯事です。そんな時、イグサの畳であれば「シミになってしまった…」と落ち込むところですが、一条工務店の畳なら慌てる必要はありません。
樹脂コーティングされた表面は、水分や油分を弾く力が強いため、汚れが内部に浸透する前に拭き取ることができます。例えば、子供がクレヨンや水性ペンで落書きをしてしまった場合でも、早い段階であれば水拭きや薄めた中性洗剤できれいに落とせるケースが多いのです。これは子育て中の親にとって、精神的なストレスを大きく軽減してくれる要素です。
また、ペットを飼っている家庭にも適しています。犬や猫が粗相をしてしまった場合でも、拭き取りやすく、ニオイが染み付きにくいという利点があります。さらに、和紙畳は毛羽立ちにくいので、ペットの爪が引っかかって糸がほつれるというトラブルも少なくなります。抜け毛が畳の目に深く入り込みにくいので、掃除機や粘着ローラー(コロコロ)で簡単に毛を取り除くことができます。
撥水性と防汚性に優れた和紙素材は、子供やペットのいる家庭での掃除の負担を劇的に減らしてくれます。
ただし、注意点もあります。いくら汚れに強いといっても、熱には弱い面があります。アイロンを直接かけたり、熱い鍋を直置きしたりすると、樹脂が溶けて跡が残ってしまう可能性があります。また、マジックなどの油性ペンによる汚れや、長時間放置して染み込んでしまった汚れは、完全に落とすのが難しい場合もあります。過信は禁物ですが、一般的な生活汚れに対しては非常に強い耐性を持っていると言えます。
日々の掃除が楽になることは、家事の時短にもつながります。その浮いた時間で子供と遊んだり、自分の趣味の時間を持てたりするのは、機能的な建材を選ぶ大きな価値です。美しい状態を簡単にキープできるという点は、来客時にも自信を持って和室に通せるという自信にもつながります。
経年劣化した際の交換のタイミング

どんなに耐久性が高い畳であっても、永久に使えるわけではありません。使用頻度や環境にもよりますが、適切なタイミングでのメンテナンスや交換が必要になります。一条工務店の畳の場合、どのようなサイクルで交換を検討すべきなのでしょうか。
一般的に、和紙畳の寿命はイグサ畳よりも長く、10年から15年程度は表面の美しさを保てると言われています。しかし、よく歩く場所の擦り切れや、日当たりの良い場所での微細な色あせ、あるいは重量物による凹みなどは徐々に発生します。交換のサインとしては、表面のコーティングが剥がれて毛羽立ちが目立ってきた時や、汚れが落ちなくなってきた時などが挙げられます。
メンテナンスの方法には「裏返し」「表替え」「新調」の3段階があります。
まず「裏返し」ですが、これは畳表(ゴザ部分)を剥がして裏返し、再度張り直す作業です。通常3〜5年程度で行いますが、和紙畳の場合は両面とも色あせが少ないため、もっと長い期間(7〜8年程度)経ってから行うことも可能です。ただし、一条工務店の薄畳の場合、構造的に裏返しが難しいケースもあるため、アフターサポートに確認が必要です。
次に「表替え」です。これは畳床(芯材)はそのままで、表面の畳表と縁だけを新しいものに交換する方法です。10〜15年程度が目安となります。和紙畳の場合、表面だけを新品にすることで、また美しい色と機能を蘇らせることができます。費用は新調するよりも安く抑えられます。
将来的なメンテナンス計画を立てる際は、10〜15年を目安に表替えや新調の予算を確保しておくことが大切です。
最後に「新調」です。これは畳全体を新品に交換することです。畳床が湿気を含んで柔らかくなったり、踏み心地が悪くなったりした場合は新調のタイミングです。また、リフォームに合わせて畳の色を変えたい場合も新調することになります。一条工務店には専用のメンテナンス窓口(一条工務店アプリなど)があるため、そこから依頼すれば純正の畳を手配してくれます。もちろん、市販の畳屋さんに依頼することも可能ですが、薄さやサイズが特殊なため、対応できる業者を探す必要があります。
交換にかかる費用は、表替えで1畳あたり1万円〜1.5万円程度、新調で1.5万円〜2.5万円程度が相場とされています(半畳タタミの場合はさらに高くなる傾向があります)。将来の出費として、修繕積立金のように計画的に予算を組んでおくと、いざという時に慌てずに済みます。特に半畳タタミを多用している場合は、枚数分だけコストがかかることを忘れないようにしましょう。
硬いと感じる場合の対策と評判
「一条工務店の畳は硬い」という口コミをネット上で見かけることがあります。これは前述の通り、床暖房対応のために畳の厚みが薄く、クッション性が少ないことが主な原因です。実際にモデルハウスで座ってみると、一般的なフローリングに薄いゴザを敷いたような感触に近いと感じる方もいるかもしれません。特に、膝をついた時や、直接寝転がった時にその硬さを実感しやすいです。
この硬さに対する評判は賛否両論です。「沈み込みがなくて歩きやすい」「家具が安定する」とポジティブに捉える意見もあれば、「昼寝をするには体が痛い」「冬場は床暖房で暖かいが、硬さが気になる」というネガティブな意見もあります。個人の感覚による部分が大きいため、必ず展示場で靴を脱いで、実際に座ったり寝転がったりして確認することをお勧めします。
もし入居後に「やっぱり硬い」と感じた場合、どのような対策ができるでしょうか。最も手軽なのは、厚手のラグやカーペットを敷くことです。ただし、あまり分厚いものを敷き詰めると、せっかくの床暖房の熱が伝わりにくくなる可能性があります。熱伝導率の良いラグを選んだり、部分的に使用したりする工夫が必要です。
畳の硬さが気になる場合は、高反発マットレスや置き畳を活用することで、快適な寝心地や座り心地を確保できます。
寝室として和室を使う場合は、敷布団の下に「アンダーマットレス」と呼ばれる薄手のマットレスを敷くのが効果的です。また、最近では通気性の良い高反発ファイバー素材のマットレスなども人気です。これらを使えば、床の硬さを感じることなく快適に眠ることができます。
さらに、DIY的なアプローチとして、市販の「置き畳(ユニット畳)」を既存の畳の上に敷くという荒技もありますが、段差ができてしまうためあまり推奨はできません。根本的な解決策としては、クッション(座布団)やビーズソファ(Yogiboなど)を有効活用して、直接床に座る際のお尻への負担を減らすのが現実的です。硬さは慣れの問題も大きいため、住み始めて数ヶ月もすれば気にならなくなるという方も多いのが実情です。
小上がりの和室を採用するメリット

一条工務店では、オプションで「小上がり和室」を採用することも可能です。床面から20cm〜40cm程度高くした和室のことで、空間に立体感が生まれ、非常におしゃれな雰囲気を演出できます。グランセゾンなどのシリーズでは、この小上がり和室が標準仕様の一部として提案されることもあります。
小上がりの最大のメリットは、段差部分を収納として活用できる点です。畳の下が引き出し収納になっていれば、子供のおもちゃや座布団、季節外れの衣類などをたっぷりとしまっておくことができます。収納不足に悩む家づくりにおいて、デッドスペースを有効活用できるのは大きな魅力です。
また、小上がりの高さは「腰掛ける」のにちょうど良い高さになります。ソファを置かなくても、段差に腰を下ろしてテレビを見たり、洗濯物を畳んだりと、ベンチのような使い方ができます。高齢の両親が遊びに来た際も、床から立ち上がる動作よりも、段差から立ち上がる方が足腰への負担が少ないため喜ばれます。
小上がり和室は収納力を高めるだけでなく、空間にメリハリを与え、ベンチとしても使える多機能なスペースになります。
さらに、リビングと和室が同じ空間にありながら、段差によって緩やかにゾーニングされるため、独立した空間のような落ち着きを感じられます。来客時には、段差が境界線となり、心理的な結界の役割を果たしてくれます。埃(ホコリ)は床面近くを舞うため、一段高い小上がりは比較的ホコリが入りにくく、清潔な空間を保ちやすいというメリットもあります。
一方で、デメリットも理解しておく必要があります。まず、段差があるため「お掃除ロボット」が和室に入っていけません。また、小さなお子様がいる場合、転落のリスクがあります。ハイハイの時期などは目を離せないため、ベビーゲートの設置が必要になることもあります。将来的に完全バリアフリーを目指すのであれば、フラットな和室の方が適している場合もあります。
小上がりを採用するかどうかは、家族構成や将来のライフプランと照らし合わせて慎重に決めるべきです。しかし、そのデザイン性と機能性は、一条工務店の性能の高い家と非常にマッチし、満足度の高い空間を作り出してくれることは間違いありません。
一条工務店の畳で実現する理想の住まい
ここまで、一条工務店の畳について様々な角度から解説してきました。最後に、これらを踏まえて「理想の住まい」を実現するための考え方をまとめます。
一条工務店の畳(ダイケン健やかおもて)は、機能性・耐久性・デザイン性の三拍子が揃った非常に優秀な建材です。全館床暖房という快適な環境と組み合わせることで、冬は暖かく、夏はサラッとした、一年中素足で過ごせる極上の空間が手に入ります。和室を単なる「予備の部屋」としてではなく、家族が自然と集まる「第二のリビング」として活用できるポテンシャルを持っています。
色選びにおいては、流行の「灰桜色」や「若草色」を取り入れることで、和洋折衷のモダンなインテリアを楽しむことができます。オプションの半畳タタミや小上がりを採用すれば、さらに個性的で使い勝手の良い空間になるでしょう。一方で、初期費用や将来のメンテナンスコスト、硬さといった注意点もしっかりと考慮する必要があります。
重要なのは、「自分たちの暮らしに何が必要か」を明確にすることです。ゴロゴロ寝転がりたいのか、客間として見栄えを重視するのか、子供の遊び場として安全性を優先するのか。目的によって、選ぶべき色や仕様、配置は変わってきます。展示場で実物に触れ、営業担当者や設計士と相談しながら、後悔のない選択をしてください。
一条工務店の畳のある暮らしは、日本の伝統的な「床座(ゆかざ)」の文化を、現代のテクノロジーでアップデートした新しいライフスタイルです。ぜひ、あなただけの素敵な和室空間を作り上げ、快適なマイホームライフを送ってください。
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この記事のまとめ
- 標準仕様はダイケン製の高機能和紙畳
- 和紙畳は変色しにくく耐久性がイグサの約3倍
- カビやダニが発生しにくくアレルギー対策に有効
- 人気の色は灰桜色や若草色でインテリアに馴染む
- 半畳タタミはオプションだが部屋をおしゃれに見せる
- 一条工務店の畳は床暖房対応のため薄く作られている
- 薄型設計のため座り心地は硬く感じることがある
- 硬さ対策にはラグや厚手のマットレスが有効
- 撥水性が高く子供の食べこぼしも掃除しやすい
- メンテナンスは掃除機と乾拭きが基本
- 交換時期の目安は10年から15年程度
- 小上がり和室は収納力とデザイン性が魅力
- 小上がりはお掃除ロボットが使えない点に注意
- 一条工務店の畳をそのまま使い快適な和室を実現する
- 展示場で実際の色や硬さを確認することが重要

