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マイホームのキッチンで後悔しないための完全ガイド

マイホームの建築やリノベーションを考える際、多くの人が特にこだわりたい場所として挙げるのがキッチンです。

毎日使う場所だからこそ、デザイン性はもちろん、機能性や家事動線にも配慮した、心から満足できる空間にしたいと考えるのは当然のことでしょう。

しかし、選択肢の多さから、何から手をつければ良いのか分からなくなってしまう方も少なくありません。

キッチンのレイアウトや種類、適切な高さや収納の考え方、さらにはコンセントの位置やゴミ箱の置き場所といった細かな点まで、考慮すべき項目は多岐にわたります。

また、おしゃれな空間を目指すあまり、実際の使い勝手がおろそかになって後悔したという話もよく耳にします。

この記事では、マイホームのキッチンづくりで失敗しないために、知っておくべき基本的な知識から、具体的なプランニングのヒント、さらには人気メーカーの特徴まで、幅広く解説していきます。

理想のマイホーム キッチンを実現し、毎日の料理が楽しくなるような、あなただけの特別な空間づくりの一助となれば幸いです。



この記事で分かる事、ポイント
  • 後悔しないキッチン計画の基本
  • 主要なキッチンのレイアウトと種類
  • 使いやすいキッチンの高さの決め方
  • 効率的な収納スペースの考え方
  • 見落としがちなコンセントとゴミ箱問題
  • おしゃれで機能的なキッチンの実例
  • 人気キッチンメーカーの特徴と比較


後悔しないマイホーム キッチンの選び方



この章のポイント
  • キッチンのレイアウトと種類を知る
  • 使いやすさを左右するキッチンの高さ
  • キッチンの収納力を最大限に活用する
  • ゴミ箱の置き場所を設計段階で考える
  • あると便利なパントリーという選択肢

キッチンのレイアウトと種類を知る

マイホームのキッチン計画を始めるにあたり、最初に理解しておくべきなのが、キッチンのレイアウト(配置)と種類です。

これらはキッチンの使い勝手やLDK全体の印象を大きく左右する重要な要素であり、それぞれのメリット・デメリットを把握することが、後悔しない選択への第一歩となります。

まずは、代表的なレイアウトについて見ていきましょう。

I型キッチン

シンク、コンロ、調理スペースが一列に並んだ、最もシンプルなレイアウトです。

省スペースで設置できるため、コンパクトな住宅や、リビングダイニングのスペースを広く確保したい場合に適しています。

壁付けにすることが多いですが、近年ではリビング側を向いた対面式のI型も人気です。

ただし、横移動が長くなるため、間口が広すぎると作業効率が落ちる可能性も考慮する必要があります。

L型キッチン

シンクとコンロをL字型に配置するレイアウトで、作業動線が短く、効率的に調理を進められるのが魅力です。

コーナー部分を有効活用することで、収納スペースや作業スペースを確保しやすいというメリットもあります。

一方で、コーナー部分がデッドスペースになりやすいため、回転式の収納棚などを採用する工夫が求められます。

設置にはある程度のスペースが必要になる点も注意が必要です。

対面キッチン(カウンターキッチン)

リビングやダイニングと向かい合う形で設置されるキッチンで、家族とのコミュニケーションが取りやすいことから、非常に人気が高いレイアウトです。

中でも、シンクやコンロが壁に面し、カウンターのみがリビング側を向いている「ペニンシュラキッチン」と、完全に壁から独立した「アイランドキッチン」が代表的です。

開放感がある一方で、調理中の匂いや煙がリビングに広がりやすい、キッチンが散らかっていると目立ちやすいといった側面も持ち合わせています。

これらのレイアウトを理解した上で、次にキッチンの「種類」を選びます。

現在主流なのは「システムキッチン」と「オーダーキッチン」の2種類です。

  • システムキッチン:天板(ワークトップ)、シンク、コンロ、収納キャビネット、換気扇などが一体化された製品です。各メーカーから様々なグレードやデザインのものが販売されており、機能性や価格のバランスが良く、多くの新築住宅で採用されています。ショールームで実物を確認できるのも大きなメリットです。
  • オーダーキッチン:素材や寸法、機器などを一つひとつ自由に選んで作り上げる、完全オリジナルのキッチンです。デザインの自由度が非常に高く、こだわりを追求したい方に最適です。ただし、費用はシステムキッチンに比べて高額になる傾向があります。

マイホームの全体的な間取りやライフスタイル、予算などを総合的に考え、最適なレイアウトと種類の組み合わせを見つけることが重要です。

使いやすさを左右するキッチンの高さ

キッチンのレイアウトやデザインに目が行きがちですが、実は毎日の使いやすさに直結するのが「キッチンの高さ」です。

特にワークトップ(天板)の高さは、調理中の姿勢に大きく影響し、身体への負担を左右する重要なポイントになります。

高さが合わないキッチンを使い続けると、肩こりや腰痛の原因にもなりかねません。

一般的に、使いやすいワークトップの高さを算出する目安として、次の計算式がよく用いられます。

「身長 ÷ 2 + 5cm」

例えば、身長160cmの方であれば、「160cm ÷ 2 + 5cm = 85cm」が適切な高さの目安となります。

日本のシステムキッチンでは、標準的な高さとして85cmが設定されていることが多いですが、メーカーによっては80cmから90cm、あるいはそれ以上の高さを2.5cm刻みで選べるようになっています。

この計算式はあくまで一つの目安であり、最終的には実際にショールームなどで高さを体感し、ご自身の感覚で決めることが何よりも大切です。

その際には、普段お使いのスリッパや室内履きの厚みも考慮に入れると、より現実に近い形で確認できます。

また、ワークトップの高さだけでなく、吊り戸棚の高さや奥行きも重要なチェックポイントです。

高すぎたり奥行きがありすぎたりすると、奥の物が取り出しにくく、結果的に「使わない収納」になってしまう可能性があります。

踏み台を使わなければ届かないような場所には、使用頻度の低いものを収納するなど、使い方を工夫する必要があるでしょう。

コンロとシンク周りの高さも考慮点です。

鍋を置く五徳のあるガスコンロは、天板と同じ高さのIHクッキングヒーターよりも少し高くなります。

また、シンクは底がワークトップより低くなるため、洗い物をする際は少し前かがみの姿勢になります。

主に調理をするのか、それとも洗い物をする時間の方が長いのか、ご自身のキッチンでの過ごし方をイメージしながら、どの作業を一番楽に行いたいかを基準に高さを検討するのも一つの方法です。

家族でキッチンを使う場合は、主に使う人の身長に合わせるのが基本ですが、身長差が大きい場合は、中間的な高さを選ぶか、どちらかの使いやすさを優先するかを話し合って決めましょう。

些細なことに思えるかもしれませんが、この「高さ」への配慮が、長く快適に使えるマイホーム キッチンを実現する鍵となります。

キッチンの収納力を最大限に活用する

「キッチンは収納が命」と言われるほど、十分な収納スペースの確保はキッチン計画における最重要課題の一つです。

食器、調理器具、カトラリー、食材ストック、小型家電など、キッチンには多種多様なモノが集まります。

これらをすっきりと、かつ使いやすく収めることができれば、日々の家事効率は格段に向上します。

まずは、現在お持ちのモノの量を正確に把握することから始めましょう。

新しいキッチンに何を持っていくのか、これを機に処分するものはないかを見極め、必要な収納量を算出します。

その上で、どこに何を収納するのかをシミュレーションすることが大切です。

キッチンの収納は、大きく分けて以下の3つのエリアで考えます。

  1. ベースキャビネット(フロア収納):シンク下やコンロ下、作業スペースの下の部分です。近年は、奥の物も取り出しやすい引き出し式(スライド式)が主流となっています。鍋やフライパン、ボウルなどの重い調理器具や、醤油や油などの背の高い調味料の収納に適しています。
  2. ウォールキャビネット(吊り戸棚):頭上の空間を有効活用できる収納です。ただし、高い位置にあるため、日常的に使うものの収納には不向きな場合もあります。来客用の食器や、使用頻度の低い調理器具、ストック品などを収納するのに適しています。最近では、開放感を重視して吊り戸棚を設けない選択をする家庭も増えています。
  3. カップボード(食器棚):食器やカトラリー、グラス類を中心に収納する家具です。キッチン本体とデザインを揃えて統一感を出すのが一般的ですが、あえて異なるデザインのものを選んでインテリアのアクセントにすることもできます。カウンター部分には、電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカーなどの家電を置くスペースとしても活用します。

これらの収納を選ぶ際に考えたいのが、扉の開き方です。

引き出し式は一覧性が高く、物の出し入れがスムーズですが、開閉にある程度のスペースが必要です。

一方、開き戸式はコストを抑えやすいメリットがありますが、奥の物が取り出しにくいというデメリットも。棚板を可動式にするなどの工夫で使い勝手は改善できます。

また、収納計画では、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスも重要です。

お気に入りの食器や調理器具をオープン棚に飾る「見せる収納」は、キッチンをおしゃれな空間に演出してくれます。

しかし、多すぎると雑然とした印象になり、掃除の手間も増えるため、生活感が出やすいものはキャビネットに「隠す収納」とし、メリハリをつけるのが成功のコツです。

収納は多ければ多いほど良いと考えがちですが、実際には使わないスペースが生まれてしまうことも少なくありません。

本当に必要な量を吟味し、ご自身の調理スタイルに合った収納計画を立てることが、使いやすく美しいマイホーム キッチンへの近道です。

ゴミ箱の置き場所を設計段階で考える

新築やリフォーム後に多くの人が後悔するポイントとして、常に上位に挙げられるのが「ゴミ箱の置き場所」です。

デザインや収納については熟考を重ねたものの、ゴミ箱のことまで頭が回らず、いざ住み始めてみると置き場所に困ってしまった、というケースは後を絶ちません。

キッチンでは、生ゴミ、プラスチック、缶、瓶、ペットボトルなど、様々な種類のゴミが発生します。

自治体の分別ルールによっては、複数のゴミ箱が必要になることも珍しくありません。

これらのゴミ箱をどこに置くかを設計段階で計画しておかないと、キッチンの通路を塞いでしまったり、せっかくこだわったインテリアの雰囲気を損ねてしまったりする原因となります。

理想的なのは、キッチンのキャビネットやカップボードの一部に、ゴミ箱を収納できる専用スペースを設けることです。

引き出し式のワゴンにゴミ箱をセットするタイプであれば、使う時だけ引き出し、普段は隠しておけるため、生活感を全く感じさせません。

シンク下にスペースを確保し、生ゴミ用のゴミ箱を置くのも良いでしょう。

調理中に出る野菜くずなどをすぐに捨てられて便利です。

システムキッチンメーカーのオプションとして、このようなゴミ箱収納が用意されていることも多いので、ぜひチェックしてみてください。

もし専用の収納スペースを設けるのが難しい場合は、どこに、どのくらいの大きさのゴミ箱を置くのかを具体的に決めておくことが重要です。

例えば、カップボードの横や、パントリーの中、キッチンのデッドスペースになりがちな隅の部分など、あらかじめ「定位置」を確保しておきます。

そのスペースに合わせてゴミ箱を選ぶようにすれば、「買ってみたけどサイズが合わなかった」という失敗を防げます。

最近では、デザイン性の高いおしゃれなゴミ箱も数多く販売されています。

インテリアの一部として「見せる」ことを前提に、デザインで選ぶというアプローチも一つです。

ただしその場合も、生活動線や家事動線を妨げない場所に配置することが大前提となります。

ゴミ箱問題は、見た目の美しさだけでなく、衛生面や日々の家事のしやすさにも関わる重要な要素です。

後から無理やり場所を作るのではなく、家づくりの初期段階から計画に組み込んでおくことで、ストレスフリーで快適なマイホーム キッチンが実現します。

あると便利なパントリーという選択肢

近年、マイホームのキッチン計画において採用率が非常に高まっているのが「パントリー」です。

パントリーとは、主に常温で保存できる食料品や飲料、調味料のストックなどを保管しておくための収納スペースのことを指します。

キッチンの一部、あるいは隣接する場所に設けられるのが一般的です。

パントリーを設ける最大のメリットは、その圧倒的な収納力にあります。

キッチン本体の収納だけでは収まりきらないものを一手に引き受けてくれるため、キッチン周りを常にすっきりと片付いた状態に保つことができます。

週末にまとめ買いをするご家庭や、災害用の備蓄を多めにストックしておきたいという方にとっては、特に重宝する存在となるでしょう。

また、食料品だけでなく、ホットプレートやミキサーといった使用頻度の低い調理家電、普段使いしない来客用の大皿、さらにはゴミ箱や日用品のストック置き場として活用することも可能です。

パントリーには、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • ウォークインタイプ:人が中に入れる小部屋のような形式のパントリーです。収納力が高く、どこに何があるか一目で把握しやすいのが特徴です。キッチンからの動線を考慮して配置すれば、非常に使い勝手の良いスペースになります。棚を可動式にしておくと、収納するモノの高さに合わせて柔軟にレイアウトを変更できます。
  • 壁面収納タイプ(キャビネットタイプ):キッチンの壁の一角などを利用して設ける、奥行きの浅い収納棚の形式です。ウォークインタイプほどのスペースは必要なく、比較的コンパクトな間取りでも取り入れやすいのがメリットです。扉を付ければ中身を隠してすっきり見せることができますし、あえて扉を付けずに「見せる収納」として楽しむこともできます。

パントリーを計画する際の注意点としては、まず湿気対策が挙げられます。

食品を扱うスペースなので、風通しを良くするために換気扇を設置したり、窓を設けたりといった工夫が大切です。

また、収納するものに合わせて棚の奥行きや高さを考えることも重要です。

奥行きが深すぎると、奥のものが取り出しにくくなってしまうため、収納したいものを具体的にイメージしながら設計を進めましょう。

コンセントを内部に設置しておくと、充電式の掃除機を収納しながら充電したり、ミキサーなどをパントリー内で使用したりと、活用の幅がさらに広がります。

もちろん、パントリーを設けるためにはある程度のスペースが必要になりますが、その利便性は計り知れません。

キッチン収納の選択肢の一つとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


おしゃれで快適なマイホームのキッチン事例



この章のポイント
  • 人気メーカーのキッチンを比較検討
  • コンセントの位置と数で後悔しない
  • 間取りから考える最適なキッチン動線
  • おしゃれなキッチンのインテリア実例
  • 理想のマイホーム キッチンを実現する

人気メーカーのキッチンを比較検討

マイホームでシステムキッチンを選ぶ際、どのメーカーの製品を選ぶかは非常に悩ましい問題です。

国内には多くのキッチンメーカーが存在し、それぞれが独自のデザイン、機能、技術を競い合っています。

ここでは、代表的な人気メーカーの特徴を比較し、メーカー選びのヒントをご紹介します。

実際にキッチンを選ぶ際には、カタログ情報だけでなく、必ずショールームに足を運び、実物を見て、触れて、使い勝手を体感することをおすすめします。

メーカー名 特徴 代表的な技術・機能
LIXIL(リクシル) デザイン性が高く、特にセラミックトップの「リシェルSI」は高い人気を誇る。収納ソリューションも豊富で、使いやすさに定評がある。 熱や傷、汚れに強い「セラミックトップ」、軽い力で開閉できる「らくパッと収納」
Panasonic(パナソニック) 家電メーカーならではの先進的な機能が魅力。複数のコンロを横一列に並べた「トリプルワイドIH」は、調理スペースが広くとれ、複数人での作業もしやすい。 「トリプルワイドIH/ガス」、シンクとカウンターの継ぎ目がない「スキマレスシンク」
TOTO(トートー) 水まわり専門メーカーとしての技術力を活かした、清潔性を保つ機能が充実。特に、きれいが長持ちする「クリスタルカウンター」は独自の素材。 透明感と耐久性を両立した「クリスタルカウンター」、除菌水を生成する「きれい除菌水」
Takara Standard(タカラスタンダード) 独自の「高品位ホーロー」を全面的に採用しているのが最大の特徴。汚れや熱、傷に非常に強く、耐久性が高い。マグネットが使えるのも便利。 「高品位ホーロー」製のキャビネット、壁パネルなど。
Cleanup(クリナップ) 業界で初めてシステムキッチンを開発した老舗メーカー。ステンレス加工技術に優れ、プロの厨房のような機能美を持つ。清潔で長寿命なステンレスキャビネットが特徴。 「ステンレスエコキャビネット」、自動でフィルターを洗浄する「洗エールレンジフード」

これらのメーカーはそれぞれに強みがあり、どの特徴を重視するかによって最適な選択は変わってきます。

例えば、デザインと高級感を最優先するならLIXIL、最新の調理設備を求めるならPanasonic、掃除のしやすさと清潔さを重視するならTOTOやTakara Standard、プロ仕様の堅牢さを好むならクリナップ、といったように考えることができます。

また、メーカーによって得意な価格帯も異なります。

まずは予算を明確にし、その範囲内で最も理想に近いキッチンを提案してくれるメーカーを探すのが効率的です。

工務店やハウスメーカーによっては、標準仕様として提携しているキッチンメーカーが決まっている場合があります(標準仕様だと割引率が高いことが多い)。

希望するメーカーがある場合は、早い段階で相談しておくことが重要です。

一生ものとなるマイホームのキッチン選び、様々なメーカーを比較検討する時間そのものも、家づくりの楽しい思い出となるはずです。

コンセントの位置と数で後悔しない

キッチンの使い勝手を大きく左右するにもかかわらず、設計段階で見落とされがちなのが「コンセントの位置と数」です。

いざ新生活を始めてみると、「こんな場所にコンセントがあれば便利だったのに」「数が足りなくて延長コードだらけになってしまった」といった後悔の声は、非常によく聞かれます。

現代のキッチンでは、非常に多くの電化製品が使われます。

冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器といった常時接続しておくものから、ミキサー、コーヒーメーカー、電気ケトル、ハンドブレンダーなど、調理の際にその都度使うものまで様々です。

これらの家電をストレスなく使うためには、適切な場所に十分な数のコンセントを計画しておくことが不可欠です。

まず、キッチンでコンセントが必要になる主な場所をリストアップしてみましょう。

  • カップボード・家電収納カウンター:電子レンジ、炊飯器、オーブントースター、コーヒーメーカー、電気ポットなどを置くためのコンセント。常時使う家電の数に合わせて、最低でも2〜3口(4〜6口)は確保したいところです。炊飯器など蒸気が出る家電用に、蒸気排出ユニット付きの棚とセットで計画すると、家具の劣化を防げます。
  • ワークトップ(調理スペース):ミキサーやフードプロセッサー、ハンドミキサーなど、調理中に使う小型家電のために設置します。カウンターの壁際に1〜2箇所、2口コンセントがあると非常に便利です。
  • アイランドキッチン・ペニンシュラキッチン:カウンターの上でホットプレートを使ったり、タブレットでレシピを見ながら料理をしたりする場合に備え、カウンターの側面や天板にポップアップ式のコンセントを設置すると重宝します。
  • 冷蔵庫・その他大型家電用:冷蔵庫の設置場所には、必ず専用のコンセントが必要です。また、ビルトインの食洗機やオーブン、ディスポーザーなどを導入する場合も、それぞれ専用の電源が必要となります。これらは通常、目立たない位置に設置されます。
  • パントリー内部や足元:パントリー内に充電式掃除機の置き場所を設ける場合や、夏場にサーキュレーターを使いたい場合などを想定して、予備のコンセントを設けておくと活用の幅が広がります。

コンセントの計画で重要なのは、現在使っている家電だけでなく、将来的に増える可能性のある家電も見越して、少し余裕を持たせた数にすることです。

また、消費電力の大きい電子レンジやオーブントースターなどは、同じ回路で同時に使うとブレーカーが落ちる可能性があるため、専用回路を設けるなどの配慮も電気工事業者と相談すると良いでしょう。

コンセントの位置は、家具の配置や動線を考え、使いやすい高さに設置することも大切です。

細かな部分ですが、この配慮が日々の暮らしの快適さを大きく向上させてくれます。

間取りから考える最適なキッチン動線

使いやすいキッチンを実現するためには、「動線」への配慮が欠かせません。

キッチン動線とは、調理や配膳、後片付けといった作業を行う際の人の動きを示す線のことです。

この動線がスムーズで無駄のないものであれば、作業効率が上がり、家事の負担を軽減することができます。

キッチン動線を考える上で基本となるのが、「ワークトライアングル」という考え方です。

これは、キッチンにおける3つの主要な作業ポイント、すなわち「シンク(洗う場所)」「コンロ(加熱調理する場所)」「冷蔵庫(食材を保管する場所)」を結んだ三角形のことを指します。

この三角形の3辺の合計が3.6m~6.0mの範囲に収まっていると、作業効率の良い理想的な動線になると言われています。

短すぎると作業スペースや収納が不足し、長すぎると移動距離が増えて疲れやすくなるため、このバランスが重要です。

例えば、I型キッチンの場合、ワークトライアングルは直線状になりますが、シンク、コンロ、冷蔵庫を適切な間隔で配置することで、効率的な動線を作り出すことができます。

L型キッチンや対面式のペニンシュラキッチンは、自然とワークトライアングルを形成しやすいため、動線の観点からは非常に効率的なレイアウトと言えます。

アイランドキッチンを設ける場合は、アイランドと背面収納との間の通路幅が動線を左右します。

一人で作業するなら80cm~90cm程度でも可能ですが、複数人でキッチンに立ったり、すれ違ったりすることを考えると、100cm~120cm程度の幅を確保しておくのが理想的です。

この通路幅が、引き出しを全開にしても人が通れるかどうかの目安にもなります。

さらに、キッチン単体の動線だけでなく、家全体の間取りにおける「家事動線」も考慮に入れる必要があります。

例えば、買い物から帰ってきて、冷蔵庫やパントリーに食材をスムーズに収納できるか。

調理した料理をダイニングテーブルに運びやすいか。

食事が終わった食器をシンクまで下げやすいか。

ゴミ出しの際に、キッチンの勝手口から外に出やすいか。

このように、キッチンと他の部屋とのつながりを意識することで、暮らし全体の快適性が向上します。

洗面脱衣室とキッチンを近づけて、料理と洗濯の家事を並行して行いやすい「回遊動線」を取り入れるのも、共働きのご家庭などに人気の間取りです。

マイホームのキッチン計画では、単に設備やデザインを選ぶだけでなく、そこでどのように動き、生活するのかを具体的にシミュレーションすることが、成功の鍵を握っています。

おしゃれなキッチンのインテリア実例

マイホームのキッチンは、単に調理をするための作業場ではなく、家族が集い、ゲストをもてなす、住まいの中心的な空間となり得ます。

だからこそ、機能性だけでなく、心も満たされるようなおしゃれなインテリアにこだわりたいものです。

ここでは、キッチンをおしゃれに見せるためのインテリアのポイントをいくつかご紹介します。

素材感で差をつける

キッチンの印象を大きく左右するのが、ワークトップ(天板)やキャビネットの扉、床材などの「素材」です。

例えば、ワークトップを温かみのある木製にしたり、高級感のある天然石やセラミックにしたりするだけで、空間の雰囲気は一変します。

キャビネットには、ステンレスを選んでシャープでモダンな印象に、あるいは塗装や木目調のシートを選んでナチュラルやクラシックなテイストに、といった演出が可能です。

床材も、掃除のしやすさからタイルやフローリング調のクッションフロアが人気ですが、無垢材などを選ぶと、足触りが良く温もりのある空間になります。

カラーコーディネートを意識する

キッチンのカラーコーディネートは、インテリアの基本です。

ベースカラー(床・壁・天井)、アソートカラー(キッチン本体・キャビネット)、アクセントカラー(小物・調理器具)の3つのバランスを考えるのがセオリーです。

白やベージュ、グレーを基調としたシンプルな空間は、清潔感があり、どんなインテリアとも合わせやすいですが、少し物足りなく感じることも。

そんな時は、背面の壁(バックパネル)にアクセントクロスを取り入れたり、キャビネットの一部の色を変えたりするだけで、ぐっとおしゃれな印象になります。

最近では、ネイビーやグリーン、ブラックといったダークカラーのキッチンも、空間を引き締め、洗練された雰囲気を作り出すと人気を集めています。

照明計画にこだわる

キッチンをおしゃれな空間に格上げしてくれるのが「照明」です。

作業のしやすさを確保する全体照明(ダウンライトなど)に加えて、デザイン性の高いペンダントライトをダイニングカウンターの上に吊るすだけで、カフェのような雰囲気を演出できます。

また、手元を明るく照らすための手元灯や、カップボードの飾り棚を照らす間接照明などを取り入れると、空間に奥行きと立体感が生まれます。

光の色(昼白色や電球色など)によっても空間の印象は大きく変わるため、目指すインテリアのテイストに合わせて選ぶことが大切です。

「見せる」と「隠す」のメリハリ

おしゃれなキッチンは、生活感を感じさせない工夫がされています。

そのためには、前述の収納計画でも触れたように、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスが重要です。

お気に入りのコーヒーメーカーやデザイン性の高いケトル、美しい鍋などはあえて「見せ」、ごちゃごちゃしがちな調味料や食品ストックはパントリーやキャビネットに「隠す」。

このメリハリが、すっきりとしつつも温かみのある空間を生み出します。

これらのポイントを参考に、ぜひあなたの理想とするおしゃれなマイホーム キッチンを実現してください。

理想のマイホーム キッチンを実現する

ここまで、後悔しないマイホームのキッチン計画について、レイアウトや収納、動線、デザインなど、様々な角度から解説してきました。

理想のキッチンは、ただ高価な設備を導入したり、流行のデザインを取り入れたりするだけで実現するものではありません。

最も大切なのは、そこで生活するご自身やご家族のライフスタイルに、そのキッチンが本当に合っているかということです。

普段、料理にどれくらいの時間をかけるのか。

一人で黙々と作業することが多いのか、それとも家族や友人と一緒にキッチンに立つことが多いのか。

買い物は週末にまとめ買いするスタイルか、それとも毎日少しずつするのか。

まずは、ご自身の暮らしを改めて見つめ直し、キッチンに何を求めるのかを明確にすることから始めてみましょう。

その上で、これまでにご紹介したようなレイアウトの種類、高さの考え方、収納の工夫、動線計画といった知識を活用し、具体的な形に落とし込んでいくのです。

コンセントの位置やゴミ箱の置き場所といった細部への配慮も、日々の小さなストレスをなくし、暮らしの快適さを大きく向上させるために欠かせない要素です。

そして、計画を進める中で迷ったり悩んだりした際には、ぜひ専門家である建築家や工務店の設計担当者、キッチンメーカーのショールームアドバイザーに相談してみてください。

数多くの家づくりに携わってきたプロならではの視点から、あなたが見落としていたポイントや、より良いアイデアを提案してくれるはずです。

家づくりは、多くの人にとって一生に一度の大きなプロジェクトです。

その中心となるキッチンだからこそ、時間をかけてじっくりと検討し、心から満足できる、あなただけの特別な場所を作り上げてください。

この記事が、そのための第一歩を踏み出す一助となれたなら、これほど嬉しいことはありません。

あなたのマイホーム キッチンが、笑顔と美味しい料理で溢れる、素敵な空間になることを心から願っています。



この記事のまとめ
  • マイホームのキッチン計画はライフスタイルの見直しから
  • キッチンのレイアウトはI型・L型・対面式が主流
  • ワークトップの高さは「身長÷2+5cm」が目安
  • 収納は「今あるモノの量」を把握して計画する
  • 引き出し式収納は奥の物も取り出しやすく便利
  • ゴミ箱の置き場所は設計段階で確保するのが鉄則
  • パントリーは食品ストックや家電収納に大活躍
  • 人気メーカーはそれぞれ独自の特徴を持つ
  • ショールームで実物を確認することが重要
  • コンセントは将来を見越して多めに計画する
  • 作業効率はワークトライアングルで考える
  • 通路幅は複数人での作業を想定して決める
  • 家事動線を考慮すると暮らし全体の快適性が向上
  • 素材感や色、照明でおしゃれな空間を演出できる
  • 理想のマイホーム キッチンは細部への配慮から生まれる


 

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