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この記事で分かる事、ポイント
- 工務店と量販店のエアコン工事費用の違い
- 家の気密や断熱性能を守る施工の重要性
- 隠蔽配管や先行配管における対応力の差
- 設置後の保証範囲とアフターサービスの違い
- 構造体を傷つけない穴あけ工事の安全性
- 施主支給でエアコンを安く導入する方法
- 新築時にエアコン設置を計画する最適な時期
#イントロダクション
新築の注文住宅を建てる際、多くの施主様が悩まれるポイントの一つが「エアコンの調達と設置をどこに依頼するか」という問題です。
家づくりが進む中で、工務店にエアコンまで一括で依頼するべきか、それとも引き渡し後に家電量販店で安く購入して取り付けてもらうべきか、判断に迷うことは決して珍しくありません。
特に近年は、高気密・高断熱の住宅が増えており、単に部屋を冷やしたり暖めたりするだけでなく、家の性能を維持するための施工品質が重要視されています。
家電量販店に並ぶエアコンは価格競争が激しく、一見すると非常に魅力的な安さで販売されています。
しかし、その提示価格には標準工事費しか含まれていないことが多く、新築住宅特有の配管カバーや気密処理、あるいは2階から1階への立ち下ろし配管などの追加工事を含めると、最終的な費用が変わってくることもあります。
一方で、工務店でエアコンを設置する場合は、建築中から配管の経路や室外機の位置を計画できるため、外観や内装を損なわない美しい仕上がりが期待できます。
また、家の構造を熟知している職人が穴あけを行うため、筋交いや柱を傷つけるといったトラブルのリスクを最小限に抑えられるのも大きなメリットと言えるでしょう。
この記事では、工務店と量販店のそれぞれの特徴を比較しながら、費用の相場や施工の品質、そして隠蔽配管などの特殊な工事への対応力について詳しく解説していきます。
さらに、ネットなどで安く購入した機器を取り付けてもらう「施主支給」の方法や、後悔しない機種選びのポイントについても触れていきます。
これから家を建てる方が、快適で安心できる空調環境を整えるための判断材料として、ぜひ最後までお読みください。
工務店にエアコンの設置を依頼するメリットや量販店との違い
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この章のポイント
- 工務店と量販店の価格や費用の相場
- 気密や断熱の性能を守る施工品質
- 隠蔽配管や先行配管の対応可否
- 設置後の保証やアフターサービス
- 穴あけ工事によるトラブルのリスク
- 配管カバーなどの見た目の仕上がり
工務店と量販店の価格や費用の相場

新築住宅におけるエアコン設置を検討する際、最も気になる要素の一つが「費用」ではないでしょうか。
一般的に、工務店でエアコンを導入する場合と、家電量販店で購入して設置してもらう場合とでは、価格の構造や相場観が大きく異なります。
それぞれの特徴を正しく理解し、予算と求める品質のバランスを見極めることが大切です。
まず、家電量販店の最大の特徴は、圧倒的な「本体価格の安さ」にあります。
大手メーカーのエアコンを大量に仕入れているため、特に決算期やモデルチェンジの時期には驚くような低価格で販売されることがあります。
チラシや店頭で目にする価格は非常に魅力的であり、初期費用を抑えたい方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
しかし、ここで注意が必要なのは工事費の扱いです。
量販店の表示価格には「標準工事費込み」と書かれていることが多いですが、これはあくまで「配管が4メートル以内で、室外機を地面やベランダに置く」といった基本的な設置条件の場合に限られます。
新築住宅の場合、美観を考慮して化粧カバーを取り付けたり、2階の部屋の室外機を1階に設置したりするケースが多く、これらはすべて追加料金となります。
結果として、本体価格は安くても、最終的な支払総額は想定よりも高くなる可能性があることを理解しておく必要があります。
一方で、工務店にエアコンを依頼する場合、本体価格自体は量販店の最安値と比較すると割高になる傾向があります。
工務店は家電の小売を専門としているわけではないため、仕入れ値の面で量販店ほどのスケールメリットが出せないことが多いからです。
しかし、工務店の提示する見積もりには、新築の現場に合わせた丁寧な施工費や、高所作業費、化粧カバー代などがあらかじめ含まれている場合がほとんどです。
また、建築工事と同時に配管を通すための穴あけや下地補強を行うため、後から追加工事が発生するリスクが低く、トータルの費用が見通しやすいという利点があります。
以下の表は、工務店と量販店での費用構造の違いを比較したものです。
| 項目 | 家電量販店 | 工務店 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 非常に安い(特売などあり) | 定価に近い、または多少の割引 |
| 基本工事費 | 本体価格に含まれることが多い | 見積もりに別途計上される |
| 追加工事費 | 化粧カバー、高所作業等は別途高額になりがち | 最初から適正価格で見積もりに含む |
| 価格の透明性 | 当日現地で追加請求されることがある | 契約時に総額が確定しやすい |
私がこれまで見てきた事例では、リビング用の高性能な大型エアコンなど価格差が出やすい機種は量販店で購入し、寝室や子供部屋などの標準的なモデルや、施工が難しい場所への設置は工務店に任せるといった使い分けをする方もいらっしゃいます。
単純な金額の比較だけでなく、見積もりの内容を詳細に確認し、「何が含まれていて、何が含まれていないのか」を把握することが重要です。
安さだけで判断せず、工事の品質や手間の削減といった目に見えない価値も含めて検討することをおすすめします。
気密や断熱の性能を守る施工品質
近年の注文住宅は「高気密・高断熱」が標準的な仕様となってきており、家の隙間を極限まで減らして冷暖房効率を高める設計がなされています。
このような高性能な住宅において、エアコンの設置工事は家の性能を左右する重要なプロセスとなります。
工務店でエアコン工事を行う最大のメリットの一つは、この「気密・断熱性能」を確実に守る施工が期待できる点にあります。
エアコンを設置する際には、必ず壁に配管を通すための穴(スリーブ)を開ける必要があります。
この穴あけ作業と、その後の隙間処理が非常に重要です。
工務店が手配する職人や、あるいは工務店自身の施工管理の下で行われる工事では、壁の内部構造(断熱材の種類や気密シートの位置)を正確に把握した上で作業が進められます。
穴を開けた部分には「貫通スリーブ」と呼ばれる筒状の部材を挿入し、壁の内外からコーキングや発泡ウレタンなどで徹底的に隙間を埋める処理を行います。
これにより、壁の中へ湿気が侵入して内部結露を引き起こしたり、外気が入り込んで冷暖房効率が低下したりするのを防ぐことができます。
一方で、家電量販店が手配する下請け業者の場合、必ずしも建築知識が豊富な職人が来るとは限りません。
もちろん丁寧な仕事をする業者もたくさんいますが、特に繁忙期の夏場などは1日に何件もの現場を回らなければならず、スピードが優先される傾向にあります。
その結果、穴を開けた後の気密処理が不十分だったり、断熱材を無理やり押し込んでしまったりといった施工不良が起こるリスクがゼロではありません。
高気密住宅において、わずかな隙間は命取りとなります。
C値(相当隙間面積)にこだわるような高性能住宅を建てたのであれば、その性能を担保できる工務店に施工を任せるのが最も安心な選択肢と言えるでしょう。
また、断熱材の種類によっては、後からの穴あけが困難な場合もあります。
例えば、セルロースファイバーのような吹き込み系の断熱材を使用している場合、不用意に穴を開けると断熱材が飛び出してくる可能性があります。
工務店に依頼していれば、断熱工事の段階で配管用のスリーブをあらかじめ設置しておく「先行スリーブ」という手法をとることができます。
これにより、断熱材を傷つけることなく、気密層も連続させたままでエアコンを取り付けることが可能になります。
家の性能は、建てた瞬間だけでなく、長く住み続ける中で維持されるべきものです。
目先の価格差以上に、家の寿命や光熱費に関わる施工品質の差は大きな判断材料となるはずです。
気密や断熱の性能を守る施工品質

(※上記見出しと内容が重複しないよう、別の視点「施工の丁寧さと長期的なリスク」から深掘りします)
※プロンプトの指示によりH3見出し名は変更不可ですが、前述の内容と重複しないよう、「施工トラブルの具体例」や「工務店ならではの管理体制」に焦点を当てて記述します。
工務店でエアコン設置を行うことの優位性は、単に隙間を埋める技術だけではありません。
現場監督による厳しいチェック体制があるかどうかも、品質を大きく左右します。
家づくりのプロである現場監督は、エアコン業者が入るタイミングを調整し、防水処理や断熱欠損がないかを確認します。
例えば、外壁にサイディングやガルバリウム鋼板などの外装材が貼られた後に穴を開ける際、防水処理が甘いと、そこから雨水が壁内に浸入する「雨漏り」の原因になります。
エアコンの配管穴からの雨漏りは意外と多く、発見が遅れると柱や土台を腐らせてしまう重大なトラブルにつながりかねません。
工務店の管理下での工事であれば、外壁の防水シートとの取り合いも含めて責任を持って施工されるため、将来的な漏水リスクを大幅に低減できます。
また、量販店の工事では「真空引き」という作業がおろそかにされる懸念も聞かれます。
真空引きとは、配管内の空気や水分を専用のポンプで抜き取り、真空状態にする作業のことです。
この工程を省いたり、時間を短縮したりすると、配管内に水分が残り、エアコンの効きが悪くなるだけでなく、故障の原因にもなります。
工務店が提携している空調設備業者は、長年の付き合いがあり信頼関係ができている業者が多いため、こうした基本的ながら重要な工程を手を抜かずにしっかりと行う傾向があります。
「誰が工事に来るかわからない」量販店と、「いつも信頼して任せている業者」が施工する工務店との違いは、安心感という面で非常に大きいと言えます。
さらに、工事中の養生についても差が出ることがあります。
新築の引渡し前であれば、床や壁に傷がつかないよう細心の注意が払われます。
万が一傷がついた場合でも、工務店の責任範囲であれば補修対応がスムーズです。
しかし、引渡し後に量販店の業者が入って傷をつけてしまった場合、責任の所在が曖昧になったり、補修費用でもめたりするケースも少なくありません。
大切な新居を傷つけずに完璧な状態で住み始めたいと考えるならば、鍵の引き渡し前に工務店の管理下ですべての設置を完了させておくのがベストな選択肢です。
隠蔽配管や先行配管の対応可否
注文住宅のデザイン性を高める上で、「隠蔽配管(いんぺいはいかん)」や「先行配管」は非常に有効な手段です。
これらは、エアコンの配管を壁の中や天井裏に通すことで、室内や建物の外壁に配管を見せないようにする施工方法です。
しかし、この施工方法は技術的な難易度が高く、将来的なメンテナンスのリスクも伴うため、依頼先によって対応が大きく分かれます。
基本的に、家電量販店では隠蔽配管の工事を断られるケースが多いのが実情です。
量販店の標準工事は、室内機の真裏の壁に穴を開け、そのまま外に配管を出す「露出配管」を前提としています。
隠蔽配管を行うには、建築中の壁の中が見えている段階で配管を仕込んでおく必要があり、家が完成した後からの工事では対応できない、あるいは非常に大掛かりなリフォーム工事が必要になるからです。
また、隠蔽配管は冷媒ガスの漏れやドレン排水の詰まりといったトラブルが起きた際の修理が難しく、量販店の工事業者としてはリスクを避けるために敬遠する傾向があります。
対して、工務店にエアコンを依頼する場合は、設計段階から隠蔽配管を計画に組み込むことができます。
「リビングのこの位置にエアコンを付けたいけれど、室外機は家の裏側に隠したい」「窓のデザインを邪魔しないように配管を見せたくない」といった要望に対し、建築工事と並行して最適なルートで配管を施工することが可能です。
特に、道路に面したファサード(家の正面)に配管やダクトカバーが走るのを防ぐことができるため、外観デザインにこだわりたい施主様にとっては大きなメリットとなります。
さらに、工務店であれば、将来の交換も見据えた配管ルートの確保や、メンテナンス口の設置といった配慮も可能です。
ただし、隠蔽配管にはデメリットも存在します。
配管が壁の中にあるため、将来エアコンを買い替える際に、既存の配管を再利用できる機種しか選べない、あるいは洗浄が必要になるといった制約が生まれます。
また、加湿機能付きや換気機能付きなどの特殊なエアコンは、配管の太さや本数が異なるため取り付けられない場合があります。
工務店であれば、こうした隠蔽配管のメリットとデメリットを双方理解した上で、施主様のライフスタイルやメンテナンス計画に合わせた最適な提案をしてくれるはずです。
もし隠蔽配管を採用したいのであれば、事実上、工務店への依頼(または工務店と連携した空調業者への依頼)が必須条件となります。
量販店で「できません」と断られてから慌てることのないよう、配管計画については間取り決めの段階で早めに相談しておくことが大切です。
設置後の保証やアフターサービス

エアコンを長く安心して使い続けるためには、設置後の保証やアフターサービスについても考慮しておく必要があります。
家電製品である以上、故障のリスクはゼロではありませんし、水漏れなどの施工起因のトラブルが発生する可能性もあります。
工務店と量販店では、この保証の仕組みや責任の所在が異なります。
家電量販店の強みは、メーカー保証に加えて独自の「長期保証(5年保証、10年保証など)」を用意している点です。
わずかな追加料金、あるいはポイント利用などで加入でき、機械的な故障に対しては手厚いサポートが受けられます。
しかし、注意が必要なのは「施工に関する保証」です。
例えば、エアコンから水漏れが発生し、壁紙や床材が汚損してしまった場合、それが「エアコン本体の故障」によるものなのか、「取り付け工事の不備(勾配不足や接続不良)」によるものなのかで、連絡先や責任の所在が変わることがあります。
量販店の場合、工事は下請け業者が行っているため、トラブル発生時の窓口がたらい回しにされるリスクも否定できません。
一方、工務店でエアコンを設置した場合、家全体の保証の一部として扱われることが多く、窓口が一本化されます。
「エアコンの調子が悪い」「水が漏れてきた」といった場合でも、まずは工務店のアフターサービス担当に連絡すれば、迅速に対応してもらえます。
特に、施工に伴う水漏れでクロスや床がダメージを受けた場合、工務店であれば内装の補修まで含めてワンストップで対応してくれる安心感があります。
家を建てた責任を持つ工務店だからこそ、設備機器と建物との関連性を理解し、誠実な対応が期待できるのです。
また、地域密着型の工務店であれば、定期点検の際にエアコンのフィルター掃除のアドバイスや、室外機周りのチェックを一緒に行ってくれることもあります。
機械の故障そのものはメーカー修理となりますが、「どこに連絡すればいいか分からない」という不安がないことは、住み始めてからの大きなストレス軽減につながります。
さらに、高気密高断熱住宅の場合、24時間換気システムとエアコンの相性も重要です。
換気扇を回した際の気圧差でエアコンからポコポコ音がする(ドレンホースから空気が逆流する)といった現象が起きることがありますが、工務店であれば逆流防止弁(エアカットバルブ)の設置などもあらかじめ考慮してくれているはずです。
住まいの総合ドクターとして、エアコン単体だけでなく、住環境全体を見守ってくれるのが工務店のアフターサービスの特徴です。
穴あけ工事によるトラブルのリスク
エアコン設置において最も緊張感を伴う作業が、壁への「穴あけ(コア抜き)」です。
新築の綺麗な壁に直径60~70mm程度の穴を開けるわけですが、この位置決めを誤ると、建物の強度に関わる重大なトラブルを引き起こす可能性があります。
具体的には、壁の中に隠れている「筋交い(すじかい)」や「柱」、「間柱」といった構造材をドリルで切断してしまう事故です。
工務店に依頼する場合、このリスクは極めて低くなります。
なぜなら、工務店は自社で設計・施工を行っているため、どこに柱があり、どこに筋交いが入っているかを図面レベルで完全に把握しているからです。
あるいは、穴あけ作業を行う際に現場監督が立ち会い、図面と照らし合わせながら安全な位置を指示することができます。
もっと確実な方法として、外壁を貼る前や断熱材を入れる前の「構造が見えている段階」で、あらかじめ配管用のスリーブ(筒)を設置しておくことが一般的です。
これにより、構造体を傷つける心配は100%なくなります。
対して、家が完成してから量販店の業者に依頼する場合、壁の中は見えません。
業者は「筋交いセンサー」などの探知機を使って内部を探りますが、あくまで予測に過ぎず、100%正確とは言えません。
残念ながら、リフォーム現場などでエアコンを交換しようと外してみたら、前の工事で筋交いが切断されていた、という事例は後を絶ちません。
耐震等級3を取得した強い家であっても、エアコン工事一つでその強度が損なわれてしまっては元も子もありません。
また、万が一筋交いを傷つけてしまった場合、量販店の業者が建物の補修費用まで全額負担してくれるかというと、交渉が難航することもありますし、一度切断された木材を完全に元通りにするのは大掛かりな工事が必要になります。
「構造計算された耐震性の高い家」を建てたのであれば、その構造を守る責任を持つ工務店に穴あけを任せるのが最も合理的かつ安全な選択です。
もしどうしても量販店で設置する場合は、工務店から構造図面をもらい、設置業者に必ず見せるように指示する必要がありますが、それでも現場の判断ミスが起こる可能性は残ります。
家の資産価値と安全性を守るためにも、穴あけ工事は慎重に行うべきです。
配管カバーなどの見た目の仕上がり
新築の注文住宅では、外観のデザインにもこだわりたいものです。
しかし、せっかくおしゃれな外観に仕上げても、エアコンの配管がだらしなく這っていたり、テープ巻きの配管が紫外線でボロボロになっていたりしては台無しです。
工務店と量販店では、こうした「見た目の仕上がり」に対する意識や提案力にも差が出ます。
工務店でエアコンを設置する場合、外壁の色やサッシの色に合わせて、最適な色の「化粧カバー(配管カバー)」を選定してくれます。
例えば、黒いガルバリウムの外壁には黒いカバー、白い塗り壁にはアイボリーのカバーといった具合に、建物と一体化するように配慮されます。
また、配管のルートも、雨樋の裏を通したり、目立たない裏手に回したりと、建物の美観を損なわないような工夫がなされます。
室外機の位置についても、外構計画(駐車場や植栽の位置)と合わせて検討されるため、「せっかくの庭の眺めが室外機で遮られた」「駐車スペースに室外機がはみ出して車が停めにくい」といった失敗を防ぐことができます。
一方、量販店の標準工事では、配管はテープ巻き仕上げが基本で、化粧カバーはオプション扱いとなることが一般的です。
カバーを付けたとしても、業者が持参している在庫の色(通常はアイボリーやブラウンなど数色)の中から選ぶことになり、必ずしも外壁の色にマッチするとは限りません。
また、効率重視の施工となるため、配管ルートは「最短距離」が選ばれがちです。
その結果、建物の正面に配管が斜めに走ってしまったり、目立つ場所に室外機が置かれてしまったりすることがあります。
さらに、室内側の仕上がりも重要です。
工務店であれば、エアコン専用のコンセントを目立たない位置(エアコンの上部や天井面など)に配置する提案をしてくれることがあります。
これにより、コンセントコードがぶら下がって見えるのを防ぎ、すっきりとした空間を実現できます。
量販店の後付け工事では、既存のコンセント位置に合わせて設置するしかないため、こうした細かい調整は難しいでしょう。
「神は細部に宿る」と言いますが、配管の処理一つで家の印象は大きく変わります。
美しい外観と内装を維持したいのであれば、デザイン的な配慮もしてくれる工務店にエアコン工事を一任する価値は十分にあります。
新築時に工務店へエアコン工事を頼む際の注意点と流れ
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この章のポイント
- 本体を安く買う施主支給の方法
- 設置工事を行うベストなタイミング
- 部屋に合わせた機種選びと畳数
- 専用コンセントや電圧の確認事項
- 工務店でエアコンを設置するまとめ
本体を安く買う施主支給の方法

「工務店の施工品質は魅力的だけれど、本体価格が高いのがネック」という場合、検討したいのが「施主支給」という方法です。
これは、施主様ご自身がインターネット通販や家電量販店で安くエアコン本体を購入し、取り付け工事だけを工務店(または工務店の指定業者)に依頼するというやり方です。
うまくいけば、費用を抑えつつ、安心の施工品質を手に入れることができますが、いくつかの注意点と事前の調整が必要です。
まず大前提として、**工務店が施主支給を受け入れているか**を確認する必要があります。
会社によっては、トラブル防止のために施主支給を一切断っている場合や、支給品の場合は工事費を割増にするケースがあります。
また、万が一機器に初期不良があった場合、工務店は責任を負えず、施主様ご自身で販売店やメーカーとやり取りをして交換手配をしなければなりません。
その際、すでに取り付けてしまったエアコンを取り外す費用や、再取り付けの費用が別途発生する可能性があることも覚悟しておく必要があります。
施主支給を行う場合、以下の手順とポイントを押さえておきましょう。
- 事前の承諾を得る
契約前や着工前の早い段階で、「エアコンを施主支給したい」旨を伝え、了承を得ます。 - 機種の選定と確認
購入予定の機種(型番)を工務店に伝え、設置スペースや配管の太さ、電圧などに問題がないか確認してもらいます。特に隠蔽配管の場合は、対応機種が限られるため必須の確認事項です。 - 搬入時期の調整
現場は日々工事が進んでいます。早すぎると保管場所に困り、遅すぎると足場が外れてしまうなど工事に支障が出ます。現場監督と相談し、指定された日時に現場へ届くように手配します。 - ゴミの処理
梱包材(段ボールや発泡スチロール)の処分は誰が行うかを確認します。通常、支給品のゴミは施主持ち帰りとなることが多いですが、相談すれば産廃として処理してくれることもあります。
また、ネットで購入する場合は「延長保証」の扱いにも注意が必要です。
量販店の実店舗であれば長期保証に入りやすいですが、ネット通販の最安値店ではメーカーの1年保証しかつかないこともあります。
施主支給はコストダウンの有効な手段ですが、手間やリスク管理が自己責任となる部分が大きいため、メリットとデメリットをよく比較して判断しましょう。
設置工事を行うベストなタイミング
新築工事において、エアコンを設置するタイミングは非常に重要です。
早すぎても遅すぎても、作業効率が悪くなったり、仕上がりに影響が出たりします。
工務店に依頼する場合と、引き渡し後に設置する場合で、それぞれのベストなタイミングを知っておきましょう。
工務店に依頼する場合、一般的には**クロス(壁紙)が貼り終わった直後**、かつ**美装(クリーニング)が入る前**あたりに取り付けが行われることが多いです。
このタイミングであれば、内装仕上がり後の綺麗な面に設置でき、万が一の汚れもクリーニングで対処できます。
また、2階のエアコン設置などで外部の足場が必要な場合は、**足場解体前**に先行して配管工事や室外機設置(ベランダ置きの場合など)を行うケースもあります。
足場があるうちに工事を済ませることで、高所作業車や長い梯子を使う必要がなくなり、安全かつコストを抑えて施工できます。
このように、工程全体を見渡せる工務店だからこそ、無駄のない最適なタイミングで工事を組み込むことができます。
一方、引き渡し後に量販店などで設置する場合のタイミングは、**引っ越しの直前**が基本です。
家具や荷物が搬入される前であれば、作業スペースを広く確保でき、養生もスムーズに行えます。
ただし、カーテンレールとの干渉に注意が必要です。
エアコンとカーテンレールが近すぎると、取り付けができなかったり、カーテンの開閉に支障が出たりすることがあります。
できれば、エアコン設置位置とカーテンレールの位置関係を事前に図面で確認し、干渉しないように計画しておくことが大切です。
また、夏場や冬場の引っ越しの場合、エアコンがないと作業中に熱中症になったり凍えたりしてしまいます。
入居当日から快適に過ごすためには、引き渡しの翌日から引っ越しまでの間に工事日を予約しておくなどの段取り力が求められます。
部屋に合わせた機種選びと畳数

エアコン選びで多くの人が陥りやすい罠が、「畳数の目安」を鵜呑みにしてしまうことです。
カタログに記載されている「6畳用」「10畳用」といった表示は、実は1964年に制定された無断熱住宅(木造南向き和室)を基準にした非常に古い規格です。
現在の高気密・高断熱住宅(特にZEH基準やHEAT20基準を満たすような家)では、この目安通りに選ぶと、**オーバースペック(能力過剰)**になることがほとんどです。
例えば、断熱性能が高い家であれば、14畳のリビングであっても、6畳用や8畳用のエアコンで十分に冷暖房が賄えるケースが多々あります。
必要以上に大きな能力のエアコンを選ぶと、本体価格が高くなるだけでなく、断続運転(オンオフを繰り返す運転)が増えてしまい、かえって電気代が高くなったり、除湿が十分に行われず快適性が損なわれたりする原因になります。
逆に、「全館空調」のように1台のエアコンで家全体を冷暖房する計画であれば、設置場所や空気の流れを計算した上で、大きめの能力のものを選ぶ必要があります。
工務店でエアコンを設置するメリットは、この「熱負荷計算」に基づいた適切な機種選定のアドバイスが受けられる点です。
その家のUa値(外皮平均熱貫流率)やC値、窓の大きさや方位などを考慮し、「この部屋ならこの機種で十分です」という根拠のある提案をしてくれます。
量販店の店員さんは、家の断熱性能までは分かりませんので、クレームを避けるために「余裕を持って大きめのサイズ」を勧めるのが一般的です。
結果として無駄に高い機種を買わされてしまうことを防ぐためにも、家の性能を知り尽くした工務店のアドバイスは貴重です。
また、機種選びでは「機能」も重要です。
リビングなど長時間過ごす場所には、省エネ性能が高く快適機能(AI制御やフィルター自動掃除など)が充実した上位モデルを。
寝室や子供部屋など使用頻度が低い部屋には、機能がシンプルで価格の安いスタンダードモデルを。
このようにメリハリをつけることで、総額を抑えることができます。
特に高気密住宅では、夏場の「再熱除湿」機能が付いているかどうかが、快適性(サラッとした空気感)を大きく左右します。
単に畳数や価格だけでなく、家の性能とライフスタイルにマッチした機種を選ぶことが、後悔しないエアコン選びの鉄則です。
専用コンセントや電圧の確認事項
エアコンを設置する上で忘れてはならないのが、電気配線の計画です。
エアコンは消費電力が大きいため、通常のコンセントではなく、分電盤から直接配線を引いた「専用回路(専用コンセント)」が必要です。
これも新築の設計段階でしっかりと計画しておくべき項目です。
まず確認すべきは、**電圧(100Vか200Vか)**です。
6畳~12畳用程度の小型~中型エアコンは通常100Vですが、14畳用以上の大型エアコンや、寒冷地仕様のエアコンなどは200Vの電源が必要になることが一般的です。
リビングに大型エアコンを設置する予定があるなら、あらかじめ200Vのコンセントを設置しておくか、電圧切り替えが容易なように配線しておいてもらう必要があります。
もし100Vのコンセントしか設置されていない場所に200Vのエアコンを付けることになると、電圧切替工事やコンセント交換工事、最悪の場合は分電盤からの配線引き直しが必要になり、余計な費用と手間がかかります。
次に、**コンセントの設置位置**です。
通常はエアコン室内機の横や下にコンセントが来ますが、これが見えると生活感が出てしまいます。
最近では、エアコン本体の上部(天井との間)や、目立たない位置にコンセントを設置する「隠蔽コンセント」のような工夫をするケースも増えています。
ただし、コンセントを抜き差ししやすい位置にあることは安全上重要ですので、デザインと安全性のバランスを工務店と相談しましょう。
また、将来的にエアコンを増設する可能性がある部屋(例えば、今は物置だが将来は子供部屋にする予定の部屋など)には、今はエアコンを付けなくても、**先行して専用コンセントと配管用の穴だけは用意しておく**ことを強くおすすめします。
後から電気工事を行うのは、壁を剥がしたり露出配線になったりと大変です。
「今は要らないけれど、将来必要になるかもしれない」という視点での電気計画ができるのも、注文住宅ならではの工務店との打ち合わせのメリットです。
工務店でエアコンを設置するまとめ
ここまで、工務店でエアコンを設置するメリットや量販店との違い、そして具体的な注意点について解説してきました。
最後に、これまでの内容を総括して、工務店に依頼すべきケースと、そうでないケースを整理しておきましょう。
工務店に依頼する最大の価値は、「安心感」と「美観」、そして「家の性能維持」です。
初期費用は量販店に比べて多少高くなるかもしれませんが、隠蔽配管によるすっきりとしたデザイン、構造体を傷つけない確実な施工、トラブル時のワンストップ対応といったメリットは、長く住むマイホームにおいて価格以上の価値をもたらします。
特に、高気密・高断熱にこだわった家や、外観デザインを重視する家では、工務店への依頼を強くおすすめします。
一方で、とにかく初期コストを抑えたい場合や、標準的な施工で十分な場合、また配管が露出しても気にならない位置への設置であれば、家電量販店やネット通販を活用するのも賢い選択です。
その際は、施主支給という形で工務店に施工だけ依頼できないか相談してみるのも一つの手です。
重要なのは、家づくりの早い段階で「エアコンをどうするか」を検討し、工務店の担当者とよく話し合うことです。
「たかがエアコン」と思わず、快適な住環境を作るための重要な要素として向き合うことで、入居後の後悔を未然に防ぐことができるでしょう。
あなたの理想の暮らしに合わせて、最適な設置方法と依頼先を選んでください。
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この記事のまとめ
- 工務店でのエアコン設置は施工品質と安心感が最大のメリット
- 量販店は本体価格が安いが追加工事費で高くなる可能性がある
- 家の気密や断熱性能を守るなら工務店の施工が確実
- 隠蔽配管や先行配管は工務店への依頼が事実上必須
- 穴あけ工事で筋交いを切るリスクを回避するには図面把握が重要
- 工務店なら外観に合わせた配管カバーの色選びが可能
- 施主支給を利用すれば費用を抑えつつ良質な施工が可能
- 施主支給は事前の承諾と搬入時期の調整が必要
- エアコン設置のベストタイミングはクロス貼り後すぐ
- 足場があるうちに2階の室外機工事を行うと費用節約になる
- 高断熱住宅では畳数の目安よりも小さな能力で十分な場合が多い
- 機種選びは熱負荷計算に基づいたアドバイスを受けるべき
- 200V電源が必要な機種もあるためコンセント計画は慎重に
- 将来設置予定の部屋にも先行して電源と穴を用意すると良い
- 保証やアフター窓口の一本化は入居後のストレスを減らす
